フィリピンってどんな所？: フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

フィリピンの小銭ばら撒き詐欺

2012/07/29

フィリピンには信じられないような単純詐欺があります。私は危険を察知する能力に長けているので、直感的に詐欺だと判りますが他人を信用しやすい日本人は格好のターゲットになっています。

レストランや喫茶店でテーブルに座る時、私は壁を背にできるテーブルを選ぶように心がけています。何故ならば、詐欺は複数犯が多く、囲まれていればそれだけ詐欺に遭遇する危険が増すからです。

レストランで若い日本人女性の観光客が二人テーブルに座っていました。窓ガラス越しに店内を物色するような人物が気になり娘にあいつ等は何か狙っているぞ！バッグを身に付けていろと注意しました。二人の日本人女性は、ショルダーバッグを椅子に掛けてボストンバッグをテーブルの下に置いています。日本ではよく見かけますが此処はフィリピンです。

一人の男が後ろのテーブルに座り、コーラを頼み直ぐにお金を払いました。暫くして年寄りのお婆さんが女性たちの前に座りました。お婆さんが財布を出しながら小銭を数えています。するとお婆さんの小銭が日本人女性たちのテーブルの下にばら撒かれたのです。

女性たちは訳がわからず、お婆さんと一緒にテーブルの下の小銭を拾っています。この僅かな隙に、後ろにいた男性が、日本人女性のバッグを盗んで逃げたのです。お婆さんがグルだと私は伝えませんでした。何故ならば、他に仲間がいるかもしれませんし、お店も判っていたかもしれません。またトラブルになった時、警官が直ぐに遣ってくる場合もあり、この警官が首謀者の場合もあるからです。

日本の日常生活の行動は海外で通用しません。とっさの場合は、身の安全と荷物の確保が第一で、周囲の状況を冷静に判断する知恵を身に就けましょう。私ならば、ショルダーバッグを肩に掛け、ボストンバッグを脇に抱えて、手を貸さずテーブルを移動します。

ライタープロフィール

Jack天野／男性／年齢：50代／セブ島在住／13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。