フィリピンってどんな所?
フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

フィリピンでの子育ては気楽極楽

2012/08/23

フィリピンでの子育ては、気楽極楽と訳の判らない事を言いますが、その通リなのです。私は娘が8歳の時にセブ島へ移住した、フィリピーナとバツ1の父娘家庭です。私は英語とフィリピン語を話す事ができ、日常的な生活で困る事はありません。しかし、娘は日本語しか判りませんので、言葉を覚える事が最重要課題になってきます。父娘二人ですが、ちょっと大きめの3LDK一軒家を月に5000ペソ(1万円)で借りました。敷地は300平米あり、庭と駐車場、そして家具・電化製品・日用品まで全て込みの格安物件でした。

はじめに行動を起こしたのは、メイドを雇う事です。メイドは住み込みで月給1500ペソ(3000円)でした。買出しから電熱費の支払い、洗濯・炊事・掃除・まで全てやってくれます。メイドに「娘の遊び相手を探したいのだけど、誰か知り合いの娘さんはいますか?」と訊ねたら「私の娘が二人直ぐ近くの親戚にいる」というので呼んで貰いました。女の子は娘より2歳年上の子と1歳年下の二人でした。娘の遊び相手&子守として雇いたいけど、給料は無しで食事と学校の費用は払ってあげる事で交渉したらOKでした。まあ、親子で一緒に暮らせるだけでもありがたいと考えたのでしょう。娘は、一緒に生活したり遊ぶことで急速に言葉を覚えていきました。ケーブルTVを一緒に見て英語を覚え、遊びを通してタガログ語とビサヤ語を少しずつ習得していったのです。

翌年の6月には、地元の私立小学校に入学させました。毎日送り迎えし、娘の顔色を見ながらイジメがないか判断していました。成績はクラスで最下位ですが仕方がありません。学校の校長に個人教授を探してくれと頼んだら、土日は学校が休みだから先生でOKですと言われました。毎週土日の午後1時から5時まで4時間で、月額2000ペソ(4000円)です。

この先生は、娘がハイスクールに入った今でも個人教授をしてくれています。成績表が赤点ばっかりだったのに、今は全ての教科で平均点以上あり、学年優秀成績者として表彰されるほどになりました。日本語、英語、フィリピ語、ビサヤ語、そして宗教で学ぶスペイン語と博多弁を話す事ができます。

私は父親として何もして上げられませんがフィリピンでは、少しのコミュニケーション費と教育費を掛けるだけで、グローバルな子供を育てる事もできます。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。