海外で生活すると、どのように英語を覚えていくの?
アメリカ人と国際結婚し、カリフォルニア州に住んでいるシャイロさんがどのように英語を覚えたのか紹介します。

日本で育った私。アメリカで難しいと感じるある事

2016/04/06

日本人にとってアメリカに移住する事は、とても大きなギャップを感じてしまう事でしょう。独自の文化や伝統を持って発展してきた日本には、それなりのしきたりや、礼儀というものがあり、日々の生活は、海外の人が踏み入る事が滅多に無く、日本人同士の関係から成り立っています。私たちは日本に産まれた時から、そんな日本の文化の中で日本人とばかり接してきましたから、海外のものに対して偏見を持ったり、この日本国内に存在している事柄や、自分たちが育ってきた中で培ったものだけを当たり前なものと見なしてしまいがちです。私もそんな環境で育ちましたから、アメリカへ越して来た時には、アメリカでは当たり前な物事が、とても失礼で野蛮なものに見えてしまったり、数々のカルチャーショックを経験してきました。

そんなアメリカで、私が立ち向かっている大きな壁があります。それは、自分をアピールするという事です。私はとても謙虚な方で、自分の方からガツガツと自分をアピールしようと思ったことはありませんし、自分の事を知ってもらいたい、話したいと思った事がありませんでした。どちらかと言うと、人の話を熱心に聞いたり、アドバイスをしたり、いつも笑顔を絶やさずに人と接する方が私らしいのです。

ここアメリカでも、そんな私の性格は変わりません。ですが英語の先生に、それではダメだと、もっと自分を売り込むべきだと日々言われてきました。そんなにいつもニコニコしていなくていいんだという事を教わりました。

日本では、いつも笑顔でニコニコしていた方が礼儀正しく、女性としては清楚なイメージがあるかもしれませんが、もっと顔の筋肉を自由に使って喜怒哀楽をはっきり表現する事の方が、ここアメリカでは必要なのです。そして、自信を持って自分の事を話すことがここでは必要です。日本では「聞き上手」という言葉がありますが、アメリカ人はとにかく自分のことを話す方が好きなように思います。自分から話さない限りプライベートな質問はしませんし、話したい事や相談したい事は自分の口からはっきりと言わないとダメです。

そして、日本人に難しいのがNOということかもしれません。曖昧な気持ちでYESを言ってしまうと、後でとても後悔をしてしまう事になるかもしれません。無理な事ははっきりとNOという強い心を持たないといけませんね。

これらの事は、私にとっても今大きな課題なのです。焦らずゆっくりでも、アメリカでの自分探しを進めて行こうかと思っている、今日この頃でした。

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ライタープロフィール

シャイロさん/女性/年齢:20代/カリフォルニア在住/日本・アメリカで舞踊家として活躍。伝統芸能伝承を目標に子供達のためのワークショップに努める傍ら、趣味でモデルやライター活動もしています。