海外で生活すると、どのように英語を覚えていくの?
アメリカ人と国際結婚し、カリフォルニア州に住んでいるシャイロさんがどのように英語を覚えたのか紹介します。

くしゃみをした人を見たら、しなければいけない事?!

2016/03/18

「どういう事?!」と、頭がクエスチョンマークだらけになってしまうようなタイトルですが、アメリカでは、くしゃみをした人を見かけたら、しなければならないある礼儀があるのです。何だと思いますか?「そんな礼儀があるのか?」という感じですが、私もアメリカに引っ越してくるまではサッパリ知りませんでした。

答えは、くしゃみをしている人を見かけたら、"神様"に基づいたある言葉をかけてあげることなのです。

それは、God bless you! という言葉なんです。くしゃみをしている人を見かけたら、"God bless you!"または、"bless you!"と声をかけてあげましょう。これは、日本語に翻訳をするとどういう意味になるか分かりますか?意味はそのままなんです。「あなたに神様のお恵みがありますように。」という意味なのです。実はこのGod bless you!という表現は、よく別れ際の挨拶としてもSee youなどの代わりに使われますが、それは何となく意味が分かります。「無事に帰れますように」「また会う日まで元気で。」そんな意味合いが伝わってきます。では、くしゃみの後に使うのはどうしてなのでしょうか?

それにはいくつか理由があるようです。いくつかご紹介しますね。まず、昔の人はくしゃみをする時は心臓が止まってしまうと信じていましたので、くしゃみが終わって再びまた心臓が動き出すように「神様のお恵みがありますように。」と言ったという説。そして、くしゃみをする事で魂が開いてしまい、悪魔などの邪悪なものが侵入してしまうと信じていた事から、God bless youという表現は、悪魔から身を守る為に言った言葉だという説もあります。

これが本当かどうかは分かりませんが、何れにしてもキリスト教らしいとても面白い表現だと思いました。隣にいる人がくしゃみをしていたら、日本人なら無言で交わしてしまいますが、アメリカではGod bless you!/Bless you! と、一言言ってあげるのが親切なんですね。もはや礼儀みたいなものなのです。

機会があれば、是非使ってみてはいかがでしょうか?今日も皆さんに神様のお恵みがありますように!God bless you!!

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ライタープロフィール

シャイロさん/女性/年齢:20代/カリフォルニア在住/日本・アメリカで舞踊家として活躍。伝統芸能伝承を目標に子供達のためのワークショップに努める傍ら、趣味でモデルやライター活動もしています。