海外で生活すると、どのように英語を覚えていくの?
アメリカ人と国際結婚し、カリフォルニア州に住んでいるシャイロさんがどのように英語を覚えたのか紹介します。

私のクラスの愉快な仲間達

2016/02/17

前回アダルトスクールのお話をしましたが、今日はアダルトスクールの最大の魅力についてお話したいと思います。

ご存知の通り、ESLクラスを受講する生徒は英語を母国語としない国の様々な方々です。そういう訳で、ESLクラスでは様々な国の方々との異文化交流をすることができるのです。私にとって、それが最大なるESLクラスの魅力でもありました。

私のクラスにいた国の方々をご紹介しますね。日本人・台湾人・ベトナム人・キルギス人・リベリア人・メキシコ人、この6人種の仲間達でした。皆さんとても明るく元気でしたので、授業は毎度盛り上がりをみせました。

このように様々な国の生徒が集まると、当然育った文化や環境が違うので、日常の色々な話で盛り上がります。例えば、その国々によって一年の始まりが1月1日ではなかったり、お祝いの仕方も様々です。ベトナムでの2015年の元旦は2月19日でしたし、ベトナム人の友人は1月1日の元旦よりもこの日を家族でお祝いしていました。台湾でも同じようにお正月が2月に来るようです。

また、国が違えば宗教も違います。してはいけないタブーな行いがあったり、食べてはいけないものがあったりします。私の仲良しのキルギス人の友人は、イスラム教を信仰しています。彼女には断食の習慣がありますので、友人同士で食事にいく時には食べる時間を工夫していました。

日本人がよくやる行為で、他のどの国でもタブーだったのが、日本人特有の麺をすする行為です。ラーメンの麺は、すすって食べるからスープとも交わり美味しいですよね。ですが、そのズルズルと音を立てて食べる行為は、海外ではタブーだそうです。台湾人の友人も、ベトナム人の友人も、麺はすすらないと言っていました。そのズルズルっとさせる音が美味しく食欲をそそりますが、外国の友人達の意見は全く反対。その行為自体が下品で食欲が失せるそうなんです。ですので、みなさん海外での麺のズルズルには、気をつけましょうね。

こうして色々な国の方々と交流ができるのは、本当に楽しいです。その国々での英語のアクセントが全く違いますから、色々なアクセントのリスニング力を高める練習にもなります。これは、人種がミックスされた国、アメリカで生活して行く上で必要な素晴らしい機会だと思います。ネイティブの綺麗な英語ばかり聞いていては、他の人種の人と話した時に全く理解できないのです。そういう意味でも、色々な国の人と交わりアクセントを聞き分けるのも、とても良いトレーニングになるかと思いますよ。

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ライタープロフィール

シャイロさん/女性/年齢:20代/カリフォルニア在住/日本・アメリカで舞踊家として活躍。伝統芸能伝承を目標に子供達のためのワークショップに努める傍ら、趣味でモデルやライター活動もしています。