海外で生活すると、どのように英語を覚えていくの?
アメリカ人と国際結婚し、カリフォルニア州に住んでいるシャイロさんがどのように英語を覚えたのか紹介します。

多様なアクセントからの痛感

2016/03/04

私の主人はカリフォルニア出身ですので、英語の発音に訛りが無く、とても綺麗で分かりやすい英語を話します。それに慣れていたせいでしょうか。アメリカに引っ越して来てからというもの、あるとんでもない事態に陥ってしまったのです。

それは、「他の人の英語の聞き取りが難しく感じる」という事なのです。これまでの生活で主人との英会話ばかりに慣れてしまっていた私は、主人の英語には対応できる耳を持っているのに関わらず、他の人が話す英語に対してのリスニング力が弱かったのです。

その人それぞれによって、言葉の使い方や言い回し、アクセントまで違います。人それぞれの癖というのもありますし、綺麗な言葉遣いをする人から、汚い言葉遣いをする人まで様々にいます。

今でも一番慣れないのが、アメリカンジョークです。アメリカ人は、普段の会話にユーモアを交えて話しますから、その意味が理解できなかったり、ジョークなのか本気なのか分からなかったり、話を見極めるのに苦労する事が多いです。

アクセントに関して言えば、特に白人さんと黒人さんの英語のアクセントは全く違いますし、言葉遣いも異なります。私は、ESLの英語を母国語としない人のための学校に通っていましたので、そこでもリスニング力の無さを痛感することとなりました。生徒の一人一人が異なる国籍ですので、それぞれの英語のアクセントも勿論異なります。一番理解に苦しんだのが、アフリカ人女性の英語でした。彼女はとても頭のいい女性でしたので、英語をペラペラと話すのですが、まるで違う国の言葉を聞いている様に強いアクセントが特徴的でした。ですが、耳は慣れるものです。毎度聞いているうちに彼女の言っている事が理解出来るようになりましたし、他の様々な国の生徒さんのアクセントを含んだ英語も問題なく理解できるようになりました。

耳を慣らすことは、一番簡単な勉強法だと思います。ただ、英語を聞き流せばいいだけですからね。ですが、多くの人がなかなか様々なアクセントの英語を聞くという努力はしないかと思います。私の兄は、歴代の大統領の演説のCDを毎日聞いていました。大統領が使う英語はとても優れていますし、受験生にもお勧めです。もちろん、英語で映画を観る事も一つの簡単なリスニングの特訓にもなりますし、youtubeを利用して自分が興味のある英語の動画を沢山観る事もおすすめします。私は料理が好きですから、英語での料理番組を観ながらリスニングのトレーニングもしました。自分が好きな事だと頭に入っていきやすいですしね。

日本にいる時から、できるだけ沢山の人の英語に触れることをおすすめします。アメリカは人種のミックスです。是非、一つに偏らずに沢山の英語学習法を身につけてみてくださいね!

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ライタープロフィール

シャイロさん/女性/年齢:20代/カリフォルニア在住/日本・アメリカで舞踊家として活躍。伝統芸能伝承を目標に子供達のためのワークショップに努める傍ら、趣味でモデルやライター活動もしています。