中国ってどんな所?
中国在住7年以上のヤンヤンさんが中国について紹介します。

標準語を学んでも、生活するのは大変です

2014/11/07

中国語を勉強し始める人はまず、標準語と呼ばれるいわゆる北京語を学びます。私も標準語をまず学びました。

日本では中国語の東北地方の方、残留孤児関係の方にお会いすることが多くありました。日本では残留孤児、また残留婦人の方が来られると、その親戚も一緒に日本へ来ることができます。そして、残留孤児の方が住んでおられるところは貧しい地域も多く、その親戚が日本に出稼ぎにくるのです。

ですから、そういう方の家に行くと親戚や友達が集まっていることが多く、まるで中国にいるかのようです。そして、彼らは中国語を話しているはずなのですが、聞き取れない・・・方言がきついのかと思ったのですが、東北の人はよく私たちは標準語だといいます。確かに標準語に近いようですが、やっぱり方言もたくさんあります。

日本で覚えた中国語を使うと、こちらでは時々笑われます。どうも東北の方言らしいのです。

数年前、私は山東省へ来ました。若い人は学校で標準語で学んでいるせいか、とてもわかりやすい中国語を話してくれます。でも、50過ぎくらいの方は、方言がきつくなってきます。さらに年齢がいった方の方言は、想像で理解するしかありません。そして、ちょっと都市部を離れると、若い人に道を尋ねてもさっぱり何を言っているかわかりませんでした。すでに何年も中国に住んでいるにも関わらずです。

上海に行けば、上海語という全く異なった言語が待っています。

最近は、上海でも標準語もよく効かれますが、上海人同士はやはり上海語で話します。標準語を学んでいても、全くわかりません。別世界です。上海語に比べると東北で話された中国語も山東省で話された中国語も標準語に近い中国語です。

中国は国土がとても大きく、地方によって言語がまったく異なります。ひっこしすれば、言語を学び直さなければならない感じです。しかも、方言専門の辞書なんてありません。

中国は広いです。そして、言語と言う壁は永遠に存在し続けるきがします。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。