中国ってどんな所?
中国在住7年以上のヤンヤンさんが中国について紹介します。

家事を覚えられない子供たち

2014/10/29

中国では2歳から行く「親子園」と言われるプレ幼稚園のようなものがあります。そこにいかなければ、いい幼稚園にも入れないというのです。というのは、いい幼稚園はそこに属する「親子園」からの生徒しか受け入れないからです。そこで、2歳から「親子園」に通い始める子供も少なくありません。その後幼稚園と通い始めます。

最近では、私のいる都市でも英語教育もしている幼稚園に人気があるようです。ですから幼稚園の段階から、教育熱が燃焼し始めているのです。

そして、小学校は戸籍と住んでいる所の区域でわけられています。もちろん公立の小学校であってもレベルの差があって、子供のために引っ越しをする親もいます。

子供たちは、朝、自習と言う名目で早い学校では7時に始まります。そして、たっぷりの宿題が出され、家に帰ってからも宿題に追われています。学校の宿題が多いため、日本ほど塾へ行っている子供はいません。

共働きの人のために、親が帰ってくるまでの間預かってくれるところはたくさんあります。こどもたちはそこで宿題をします。

週末は、英会話、ダンス、太極拳、ピアノなど習い事で走り回っています。子供同士遊ぶ時間は、あまりありません。

学校でも、休み時間にみんなでラジオ体操のようなものをしたり、目の体操をしたり、また昼寝の時間だったりと、自由に遊ぶ時間はほとんどありません。私からみるととても拘束されているように感じます。

中学校、高校になっても、課外活動はありません。みんな授業を夕方4時、5時まで受けて、そのあと、残れる人は自習時間として学校で勉強します。遅いときには帰宅は8時すぎにも。

少し田舎に行くと、寮生活になるので朝から晩までかなり拘束されています。

こういった、忙しい毎日を送る子供を見て、親はかわいそうに思うのか家事はあまりさせない家庭が多いと聞きます。そして大学に入っても、寮生活なので食事は学校の食堂で食べられます。

こうしてなかなか家事を親から教わることができないでいます。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。