中国ってどんな所?
中国在住7年以上のヤンヤンさんが中国について紹介します。

中国人が信号を無視して道路を横断する理由

2014/09/29

中国で生活していてなかなか慣れないことというと、道路を渡ることです。

中国では、主要道路は大体8〜10車線あります。中国では車は右車線走行、日本と反対です。また、交差点では、右折車は赤信号でも右折できるんです。だから、横断歩道を渡っていても右折車がどんどんやってくるんです。しかも歩行者優先なんていう意識はありません。人間も車も早く渡り始めたもの勝ちです。日本のように、いつか車が止まってくれるだろうと待っていたら、歩行者信号は赤になってしまいます。ですから、かなり強引に横断歩道を渡らなければなりません。もちろん、車にひかれて傷を負うのは歩行者である私たちです。

そして、横断歩道も日本ほどありません。仕方なく、道路を突っ切るしかない時もあります。

以前、かなり強引に道路を渡る友人に「危ないよ〜」と言うと「こんな大きなもの(彼女のこと)に気付かない人はいないから大丈夫」とドンドン渡っていってしまいました。これくらいの覚悟が必要な時もあります。

そして、ここでは信号を守っていても渡れるとは限りません。また安全であるとも限りません。車が来ない時が一番安全なんです。信号に頼っていては、渡れないんです。

その上、8車線もある道路。横断歩道も長いです。ところが、歩行者信号が青である時間がかなり短いものが多いんです。青になったとたん、スタートダッシュで、必死に歩いて、やっと渡り切れるかどうかです。お年寄りは半分渡った所で赤信号になってしまいます。すると、どっと直進車がやってくるのです。道路のど真ん中に残されたお年寄り、かなり危ないです。

それで仕方なく、彼らも車が少なくなった時、それが赤信号であろうと渡り始めるのです。いや、渡り始めなければならないのです。

以前は信号を守る、横断歩道を渡るという教えが行き届いていなかったために、信号を無視してわたる人も多かったとは思います。

最近では、主な交差点に、警察に雇われた一般市民が歩行指導しています。それもあってか、そして、道徳意識が高まったこともあって、かなり信号を守るようになりました。でも、100%守れないのは中国の交通法規、信号にも問題があると思います。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。