中国ってどんな所?
中国在住7年以上のヤンヤンさんが中国について紹介します。

一般市民の日本に対する印象

2014/11/04

最近は特に日本と中国との関係が複雑化しています。

青島市も、反日感情が高まったときにはスーパーが破壊され、日本車の会社はダメージを被りました。

反日感情が最も高まっていた時には、さすがに中心部へ行って「私は日本人だ〜」ということはしませんでしたが、黙っていれば日本人だとばれない私は、バスに乗って黙って日本領事館があるあたりを見てきました。警察が取り囲みかなり重々しい雰囲気でした。でも、そこでは暴動もなく重々しくも静かな雰囲気でした。

日本系スーパーは、一時お客が減っていましたが、徐々に取り戻していきました。減っていた原因も、日本がどうのこうのというより、自分の身の安全を確保するため避けていたと言う感じです。

そしてその後、いろいろな人と会って話をしますが、みなさん表だって私たちを責めたりしてくることはほとんどありません。

1、2度過去のことをいろいろ言われたことがありますが、その人は自分のおじいちゃんが被害者だそうで、直接いろいろ聞いたと言っておられました。

ある友達には、政治上のことは複雑だし、話すと気まずくなるから避けているとも言っておられました。そして、特に若い人は、過去の事は過去の事、今は今と割り切っている人も多いです。

そして日本の経済状態に憧れる人、日本のアニメが好きでしょうがない人など、日本が好きだという人にも多く出会いました。また将来日本に行きたい!という人にも多く出会い、なんで行きたいかを尋ねると、「町がきれいなんでしょう?」と答える人がとても多いことにびっくりしました。日本=きれいというイメージなんです。

ただ、日本経済の状態を見て、また反日行動を心配して、ここ2、3年特に日本語を学ぶ生徒は減ってしまいました。6,7年前はどんどん日本語を学ぶ学校ができていたのですが、最近はどんどん英語を学ぶ学校へと変わっていっています。

年齢のいかれた方は、いろいろ複雑な思いを持っておられる方もおり、私も様子を見ながら自分が日本人であることを言います。

でも、全体としては一般市民は政治上のことは自分とは関係ないと思っておられる方が多いように思います。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。