中国ってどんな所?
中国在住7年以上のヤンヤンさんが中国について紹介します。

中国人が話がうまいのは訓練の賜物

2014/10/02

仕事においても、中国人と言い合う場面になるとなかなか勝てないと思う方も多いのではないでしょうか?中国人は話上手だと思われる方もいらっしゃるかと思います。また、中国人は仕事中何かと言い訳をしてくると感じる方もいらっしゃると思います。

これは、いい意味でも悪い意味でも、小さい時からの訓練の賜物だと思います。

私も、中国人と一緒にある授業を受ける機会があったのですが、その時即興で自己紹介をしなければなりませんでした。日本なら、「え〜っ」と言って、1番目の人はなかなか前に出ようとしません。ところが、その時一番目にあたった人もスッと席を立ち、前へ行って話始めるのです。即興で話しているにもかかわらず、堂々と、しかも2分3分話続けるのです。その話もなかなかおもしろいんです。内気に見える人も、前に立つと堂々と話します。私は、自分の番が回ってくるまでドキドキものです。必死に何を話すか考えていました。

もちろん、私には言語のハンディーはあります。でも、中国語もある程度話せるようになっていたので、こういった自己紹介の場面くらいなら困りません。

しかも、私は日本にいるころは塾で教えていました。中国に来てからも40人ほどの生徒の前で日本語を教えてもいました。でも、中国人の自己紹介を聞いていると、自分の話す能力の低さを痛感しました。

彼らの話す能力は、学校時代から鍛えられた賜物です。中国の教育が、話す能力に重点を置いているわけではありません。

でも、職員室にいるとよく生徒が先生に怒られている場面を見かけました。日本なら、先生が言うことに、同意できなくても黙って聞いています。もしくは、全く聞いていません。無視しています。

ところが、中国の学生は先生の言うことに一つ一つ反論するのです。日本なら、「口答えするな!」と一発で怒られそうな場面ですが、中国では先生もそれを受け入れるのです。聞いていると、言い訳でしかないなというようなことも、生徒は堂々と先生に話すのです。

中国人が、交渉上手になる、話上手になる、論争好きになるというのは、学生時代の訓練の賜物だと思います。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。