中国ってどんな所?
中国在住7年以上のヤンヤンさんが中国について紹介します。

鮮やかな手口のスリ、そして泥棒

2014/09/24

私が中国に来て間もないころ、友達に春節前は特にスリが多いので気を付けるようにと言われました。特にバスの中で混んでいるとき鞄やポケットからスッと抜き取られるというのです。

言われたその日、すいているバスの中で携帯電話を取られました・・・。すいていたので油断し、携帯電話をポケットにいれてしまったのです。そして座る席がないので立っていました。ちょうど横にいた男性がバス停に近づいたので立った瞬間、バスがほんの少し揺れたのです。一瞬その男性と接触しましたが、バスが揺れたし、接触してもとても自然だったので気にしませんでした。ところがその後降りてみると携帯電話がないのです。とてもあざやかなテクニックでした。

中国では、スリが狙うのは別に人が多くても少なくても関係なさそうです。

友人は、食事をしているとき鞄を横の椅子においていました。話に夢中になっていたのもあるのでしょうが、帰るときその鞄はなくなっていたそうです。

私はスリにあってからはチャックは必ずしめる。ポケットには物をいれない。と心がけていたのですが、もう一人の友人はなんとバスから降りてみたら鞄の側面が切られていてそこから貴重品が抜き取られていたそうです。

中国では、スリの話をすればきりがありません。ほとんど誰もが一度は何かを盗まれています。スリは、ただ適当に狙っているのではなく前もって観察しどこに何が入っているかを確認したうえで物をとるそうです。だからスリから身を守る唯一の方法は高いものを持ち歩かない。持ち歩いていたら外では決してそれを出さない、見せないことのようです。

そして、スリ対策にも慣れてきた頃。日本に一時帰国し中国に戻ってきました。部屋に入ると何かおかしいのです。行くとき、机の上には物を置いていなかったはずです。でも袋が一つ。床にも物が一つ落ちています。隣の部屋に入ってびっくり!かぎのかかっている引出しが壊されているのです。

友達がすぐに駆けつけてくれ、家を観察した結果台所に大きな足跡が一つ。私の家は3階です。どうもよじ登って入ったようです。被害は電子辞書とMP3だけですみましたが。

やはり友達の何人かは泥棒に入られています。中国では、スリや泥棒はとても身近な存在なのです。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。