タイ旅行記
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出家は当たり前?タイの仏教

2014/01/15

タイは仏教国です。タイを旅行している間、オレンジの布を身にまとい街を歩くお坊さんを見かけました。中にはまだ子供に見える若いお坊さんもいました。彼等は托鉢(たくはつ)によって食べ物を得ます。一般の人も熱心な仏教徒なので、早朝の托鉢の時間にはお坊さんに食べ物をわけ与える人が道端で見られます。

タイ人の90パーセント以上は仏教徒だそうです。老若男女、国王も仏教徒である仏教大国のタイには、仏教にまつわる面白い制度があるようです。

タイでは出家してお坊さんになった後、また「在俗者」に戻ることができます。一時僧制度という、他国にはないタイだけの特別な制度がこれです。修行を終えると、また仕事に復帰するようです。一部の企業がこの制度に対応しているので、出家すると申請すれば有給休暇のように扱ってくれるそうです。一定期間だけの出家なので、たとえビジネスマンでも政治家でも、タイでは人生のある時期だけ出家をして修行を積む「自由」があるというのです。

日本でだって、タイでだって「一生出家しろ!」と言われたら「絶対に無理!」という人がほとんどでしょう。しかし「少しの間だけ、例えば半年や一年程度、自分を精進させるために出家しても良い。」と言われればそんなに困難ではなく聞こえます。しかし実際のところ、タイの仏教の修行はとても厳しく、タイで修行僧になるのは大変なことのようです。タイのお坊さんは国民に尊敬されていますが、やはり坊主は坊主であり、厳しい修行を積んでいる坊主であるからこそ、尊敬されるのですね。いままでしてきた贅沢な暮らしは一切捨てなければなりません。

タイにいると、自分が無条件に許されているような寛大さを感じます。南国ならではの穏やかな国民性もあるのでしょうけれど、仏教国であるということも何やら関係がありそうです。タイがしっくり来る人も多いのも不思議なことではありません。癒しのパワーがあるタイ、一度行くことをおすすめします。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。