タイ旅行記
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世界遺産「アユタヤ」の楽しみ方

2013/12/27

バンコクから電車で一時間弱のところにあるアユタヤ(Ayutthaya)は世界遺産にも認定されています。アユタヤの遺跡がある場所は案外こじんまりとしています。地図を見ながらゆっくりと自転車で回るのも楽しいですよ。

アユタヤに残る古代遺跡は徹底的に壊された形跡があります。タイ人により建設されたアユタヤ王朝の建造物は、当時敵国であったビルマによって破壊されてしまいました。壊された寺院や、首が取られた仏像などが並び、痛々しい戦いの傷跡が今でも見られます。

アユタヤにはかつて戦場になったとは想像もつかないような、のんびりとした雰囲気が漂います。あまりにも古い時代の出来事だからでしょうか。青空の下に古代遺跡だけがぽつぽつとあるだけで、あとは田舎町のような穏やかさがあります。バンコクに比べると人口も少ないので、旅の途中でありながら、ほっと一息ついた記憶があります。

そこにいるとなんだか時代に取り残されたような感覚に陥ります。仏陀の首が木の根っこに埋まっていたり、ワット・ロカヤスタには復元された巨大な釈迦像が横たわっていたり、道で象に突然遭遇したり。まるで不思議の世界に迷い込んでしまったような気分です。世界遺産を見ると、こういう感覚に陥ることがしばしばあります。もちろん全てではありませんが。それだけ人の心を惹き付けて止まないパワーがあるからこそ、世界遺産として認められるのでしょう。

旅で歴史を勉強するのは楽しいものです。残った建造物からアユタヤ王朝について推測する事ができます。400年に渡って栄えたこの王朝は、当時クメールの影響でヒンドゥー教の思想を持つようになります。そういった流れはヒンドゥー教の装飾が見られるアユタヤの建造物からも見て取れます。

人が密集しているバンコクに疲れたら、アユタヤに行ってみましょう。バンコクからも日帰りで行って帰って来れる距離です。もちろんアユタヤに宿泊してゆっくり一日世界遺産を満喫するのも良いでしょう。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。