ドトール仕事体験記
「職場としてのドトール」「ドトールの仕事ってどんなもの?」「ドトール店員がおすすめするドリンク」などドトールでの仕事体験記を紹介します。

ドトールで働いていてきつかったこと

2020/10/15

ドトールで働いていてきつかったこと…。実はあまりありません(笑)。それはとても幸せなことだと自覚していますが、ドトールで働いた経験はとても楽しいものでした。もちろん最初こそミスをしたり、お客さんになかなか商品をおすすめできなかったりしました。でも叱られたりといった記憶はほとんどありません。入ったばかりの頃は覚えることがたくさんある、ということを先輩もみんな通ってきた道として知っているので、いつでも優しく見守ってもらったという印象です。

とはいえ、怒られたりはしないけれど自己嫌悪に陥ったという経験は何度かあります。中でも1番記憶に残っている出来事が、お店のお金にまつわること。ドトールで働き始めて半年ほど経った頃でしょうか。その日私はキャッシャー業務を主に担当していました。今思えば半年経って仕事も徐々に慣れ(た気になって)、気の緩みがあったのかもしれません。自分のシフトが終わる頃レジの点検をすると、なぜか9000円ちょっと足りないのです。何度も何度もお金を数えますがどうしても足りない…。もちろん10円20円の誤差というのは日々あったりするのですが、この時足りないのは1万円近く。お釣りの渡し間違いで済む問題ではないですよね。

どうしようもできずに怒られるのを覚悟で店長に報告すると、店長はもう一度レジを点検しそれでも合わないために防犯カメラのチェックを始めます。そこで判明したのが、お客さんに騙し取られたということ。お客さんがお会計のためにお金を置くトレイに1万円を置いたのですが、その1万円札を私がレジの中に仕舞う前にお釣りを数え始め、そうして私が目を離した隙に1万円をさっと取り自分の財布に戻していたのです。

長年飲食店で働いてきましたが、こういった犯罪めいたことに出会ったのは初めてでした。しかし私が1万円札をすぐにレジに仕舞っていれば防げたこと。私は猛省し、店長に謝りました。「絶対に怒られる!」と覚悟したのですが、店長は「李内さんが盗んでなかったことがわかったのでそれでいいです!でも1万円札はすぐ仕舞うようにしましょうね。あー良かった!」と言って定時で帰って行きました。私は拍子抜けした直後、店長の優しさが申し訳なくなり逆に激しい自己嫌悪に陥ったのでした…。

今でもその当時の店長には感謝しているのは当たり前ですが、寛大さをとても尊敬しています。そのお店によっていろんな人がいるとは思いますが、ドトールは一緒に働く仲間を思いやってくれる人たちがとても多い職場だと思います!

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ライタープロフィール

李内(りうち)さん/女性/年齢:30代/町田市在住/愛知県生まれ。夫と愛犬の3人暮らしのごくごく普通の主婦。仕事はサービス業。趣味は読書、料理、仕事。犬が大好きで愛犬と過ごす時間が何よりの幸せです。