みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

フランスの治安・パリの治安

2012/03/05

フランス・パリの警察官

フランス・パリの警察官

フランスの治安はいいのか悪いのか、その答えはイエスでありノーである、と言えるかもしれません。

まず、イタリア国境での出来事を紹介します。今回、フランスに入国する際、イタリアからの鉄道を利用しました。ジェノバからIC(インターシティ)を利用して約2時間、国境の町ヴェンティミリアに到着して、フランス行きの列車に乗り換える必要があります。ここでの乗り継ぎがうまく行かず、2時間ほど立ち往生する羽目になったのですが、駅には肌の浅黒い、明らかにイタリア人でもフランス人でもない人種がウロウロ・・・そして、目の前でスリの犯罪を目撃し、イタリアの警察官がその難民たちを追いかけるシーンも。とても治安がいいとは思えませんでした。

しかし、列車でいったんフランス国内に入った途端、治安が一気にグレードアップです。というのも、駅に到着すると、フランスの警察官が入ってきて、念入りに列車の中の乗客をチェック。その浅黒い人種の難民たちがいないかを1人1人厳しくチェックした後、やっと列車は出発です。

近頃、北アフリカのチュニジアやリビアなどの政情が不安定で、地中海を越えてヨーロッパに難民としてやってきているとのことです。イタリアの警備はザルのようですが、フランス側の警戒は相当だと感じました。

では、フランスの治安はいいのかというと、そうとも言い切れません。たとえば、パリでは日本人を狙ったスリの犯罪が後を絶ちません。わざわざ地下鉄のホームで、日本語で「手荷物にはお気をつけください」とアナウンスするほどなので、相当に多いのでしょう。知り合いが美術館で絵を眺めていたら、肩からかけていたかばんの中に手を突っ込まれていたというスリ未遂も聞きました。相手は謝罪することもなく、スッとその場から去っていったようです。

日本人=金持ち、という構図はまだまだ存在するようです。事実、シャンゼリゼ通りで、某高級ブランドの紙袋を持って歩いて話に熱中している若い日本人女性の集団を見かけました。あまりに無防備だと感じました。

関連記事
ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。