海外で生活すると、どのように英語を覚えていくの?
実際に海外で生活するとどのように英語を習得していくのか体験記を紹介します。

あぁ、また勘違い

2011/02/27

言語は言葉を知っていれば通じるというものではないんですよね。日本語同士でも同じことがいえると思いますが、育ってきた環境や考え方の根本が違うと通じ合わないことがあるものです。だから、言葉さえ知っていれば失敗しないなんてことはなく、その地域やその人自体のことを知っていないとうまくは行かないようです。

教科書に出てくるような正しい英語を用いても、実際の現場ではそぐわないなんてこともよくあります。だから、スムーズなコミュニケーションをとれるようになるためには、最初は、ただひたすら様子を観察するしかないでしょう。

また、一番避けたいのは、よく分かっていないのに分かっているふりをしてしまうことです。ある程度慣れてくると、相槌がバツグンにうまくなってしまうものです。でも、そのせいで相手に勘違いされてしまうことも。

何となくノリでOKとかイエスとかいってしまって、後から「あの時いいっていったじゃないの!」なんてことがしばしば起こってしまったものです。それ以来、「ダメダメ、わかっているふりしちゃ」と自分に言い聞かせ、英語にてこずっている身近な人にも偉そうに「分からないのにイエスなんていっちゃだめよ、危ないんだから、大変なことになるんだから」と伝授していたことがありました。

ところが、わたしの「教え」を忠実に守ろうとした知り合いは、「イエスはいっちゃダメ」と完全にインプットされてしまったらしく、すべてに対して「ノー」というようになってしまったのです。極端すぎると驚いたのですが、よく聞いていると・・・。

「ノー!」、「ノウ?」、「ノォ〜」、「ノ・・・ォ」

見事なまでのバリエーション。本人いわく、お陰で誤解や勘違いが起こらなくなった!とか。いいのか悪いのか、分かっているふりをしているよりは安全にコミュニケーションがとれる手段といえるかもしれません。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。