ドイツ旅行を楽しむ方法
「行っておくべき場所」「おすすめ観光スポット」「注意すること」「ドイツのグルメ」「ドイツの芸術」などベルリン在住のMIKIさんがドイツ旅行を楽しむ方法を紹介します。

行っておくべき場所、ユダヤ人博物館

2014/07/28

前回、ベルリン旅行では「暗い」「怖い」に立ち向かおう。といったことを書きました。ドイツ人は学校教育で歴史について学びます。第二次世界大戦について、そしてユダヤ人について、「うんざりするほど」授業で取り上げるそうです。

残酷な史実は多いのですが、子供の頃から、自分達ドイツ人がユダヤ人に対してどんなことをしてきたのか、これからはどうあるべきか考える機会が与えられます。社会科見学で博物館に来ることもあるそうです。家庭での教育は厳しく、ドイツ人の子供はもともと真面目で現実的です。とてもお気楽な性格とは言えません。学校ではこういった教育を受けるので、歴史や国際情勢について詳しくなります。

ベルリン旅行で訪れてほしいのが、ユダヤ博物館です。2001年に開館したまだ新しい博物館です。モダン建築家のデザインを採用したそのユニークな形の建物も話題になっています。ここでは、ユダヤ文化や歴史について展示がされています。日本語の音声ガイドも貸し出してくれるので、少し難しい内容でも深く知ることできます。

ユダヤ博物館内には、ある特別な小部屋があります。これも展示室ですが、暗くて寒くて何にもありません。ここにいるとなんだか寂しく、悲しい気持ちになります。この博物館の見所のひとつである「ホロコーストの塔」です。

この部屋は犠牲者を悼むために作られました。博物館というのはたくさんの展示品が並べられていて、その横に説明書きが添えられているものですが、このスペースは空っぽです。何もない空間に閉じ込められることで、ユダヤ人の悲しみや苦しみをただ感じてもらいたいという願いが込められています。私は1人で行ったこともあり、「怖い!」と感じてすぐに出て来てしまいました。でも、それでも入ってみてよかったです。

歴史を知るベルリン旅行は暗い気持ちにもなりますが、それを乗り越えていくことで、自分が成長します。なんといっても、ドイツというこの不思議な国を深く知る事ができます。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。