ドイツ旅行を楽しむ方法
「行っておくべき場所」「おすすめ観光スポット」「注意すること」「ドイツのグルメ」「ドイツの芸術」などベルリン在住のMIKIさんがドイツ旅行を楽しむ方法を紹介します。

ベルリンは国際的?移民の生活事情

2014/08/20

移民が多いベルリン

移民が多いベルリン

ドイツ旅行をしたら、街を歩いて様々な人種を観察してみましょう。ドイツ社会が少し理解できるかもしれません。

ベルリンはインターナショナルな都市です。街を歩いていると、北ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ラテンの国々、アジア、アフリカ、アラビア人などを見かけます。ベルリンには大学もあり働き口もあるので、留学生や労働者もいますが、職を持たない移民も少なくありません。その「移民問題」はドイツの、そしてEU全体の深刻な問題となっています。

ドイツにはトルコやベトナムからの移民が多いです。ベルリンにあるコミュニティの規模は大きく、彼等はドイツに帰化しようとはしません。たとえドイツで生まれ育ってもそのコミュニティから一歩も出ることがなく、ドイツ語もろくに話せない人もいます。中東やアフリカからの難民もベルリンで生活しています。

移民がドイツで幸せに暮らしているかというと、必ずしもそうではありません。ドイツのテレビ番組では、壊れかけの空き家で寝泊まりする移民を追ったドキュメンタリーなどよくやっています。ドイツにはホームレスのような生活をしたり、生活保護を受けている移民が数多くいるのです。

少子高齢化の問題が切実なドイツ。移民は必要ですが、一方で、こういった教育を受けていない、働けない移民や難民がどんどんドイツに流れて来ることに懸念を抱く声があります。

またイスラム文化で育った人間と西洋文化で育った人間の共存は不可能に近いのが見て取れます。西洋の中でも、特に誇り高く柔軟性のないドイツ人が、イスラム文化を理解するために歩み寄ったり、妥協したりするわけもなく、またイスラムの人々もドイツに住んでいるからといって風習を変えようとはしません。互いに一歩も譲りません。

知り合いのパレスチナ人女性は、ドイツ人男性が全裸で川で泳いでいるのを目撃し、その場で号泣してしまいました。東ドイツ時代のFKK文化がまだ残っているので、ドイツ人は公共の場で全裸になるのも気にしません。一方イスラム圏では、女性は腕や脚でさえ露出するのはタブーなのです。また知らない男性の全裸なんて、見る機会はないのでしょう。

イスラム圏では女性がひとりで外を出歩くのを良しとしません。そのため厳格な家庭では、妻がどうしても出歩きたい場合には旦那さんが送り迎えをします。ドイツにはフェミニストが多いです。首相も女性ですね。男女の力の差が明確なイスラム文化を理解することはできても、受け入れることはできないようです。

関連記事
ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。