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贅沢の極み!横浜中華街「聘珍樓」

2020/02/06

ご存知の通り、横浜中華街は全国的にも有名な中華街。リーズナブルでおトクに食事ができるお店から有名な高級店まで、本場の味を堪能できるお店がたくさん揃っています。私も現在それほど遠くない場所に住んでいるので、何年かに一度折に触れて中華街へ行きますが、4年前に行ったお店はこれまでにない緊張感のあるお店でした。

そのお店の名前は「聘珍樓」。へいちんろうと読みますが、横浜中華街でも屈指の高級店として知られているようです。なぜそんなお店に私みたいな一般ピープルが行くことになったのか?それは、義兄からの一本の電話がきっかけでした。ダラダラと過ごしていた日曜日のお昼、「東京に遊びに来とるが久々に一緒にメシでもどうや?」との電話。愛知県に住む姉夫婦が、姉の誕生日旅行で東京に来ていて、帰る道々横浜に寄ると言うのです。私たち夫婦の住む町田から横浜までは車で約1時間。ヒマを持て余していた私たち夫婦は、姉夫婦と中華街で落ち合うことになりました。

中華街に到着し、日曜夜の人混みの中無事に姉夫婦と合流して挨拶もそこそこに中華街をブラブラ。「ここでええか?」と義兄が言ったお店が聘珍楼でした。外観からして高級店だということがわかります。私たちは良いも悪いもなく、姉夫婦にくっついて店内へと入りました。すると案内されたのはまさかの個室。元来貧乏性の私は少々財布の中身が心配になってきました。メニューを見せられる間もなく義兄が注文。何やらコースを頼んだようでした。料理が運ばれてくると、本格的に高級な雰囲気。全てお店の人が取り分けて一人一人に配ってくれます。よくわからないけれど高そうなことだけはわかるッ!という料理の数々。高級なコースだというのが確定したのが、フカヒレが出された時。大きなフカヒレの姿煮が一人ずつに配られたのです。

久々に会った姉夫婦との会話もよくわからないままデザートまでたどり着き、再会のゆうげはお開き。この頃には恥ずかしながら本格的に財布の中身が心配になっていた私ですが、お会計をする義兄を追いかけます。カードで支払うようなので、後で自分たちの分だけでも払おうと後ろで待機。するとお会計は…なんと70000円。4人で70000円。夫婦二人分で35000円。ギリギリ持ってる金額です。私はおずおずと義兄にお金を差し出しました。一体何日分の食費なんだこれは!!と心の中で叫びながら(本当に情けない…)。すると義兄は「いらんわそんなもん!」と言ってスタスタとお店を出ました。何度か押し問答になりましたが結局義兄にご馳走してもらう形になったのでした。

楽しい再会の食事というよりは、私にとっては社会勉強のようになってしまった聘珍楼での食事。もちろん味は美味しく雰囲気もバッチリですが、それを堪能する余裕のなかった当時の自分をもったいなく思っています。聘珍楼の食事を余裕を持って心から堪能できる自分になること!これが私の当面の目標です。

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ライタープロフィール

李内(りうち)さん/女性/年齢:30代/町田市在住/愛知県生まれ。夫と愛犬の3人暮らしのごくごく普通の主婦。仕事はサービス業。趣味は読書、料理、仕事。犬が大好きで愛犬と過ごす時間が何よりの幸せです。