横浜ってどんなところ?
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ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル

2020/02/03

なんだか文字で見るだけでは舌を噛んでしまいそうな名前ですが、これはかの有名な横浜のインターコンチネンタルホテル。みなとみらいの海辺に建つ31階建てのホテルです。みなとみらいの写真には必ず写っているあの半月型のホテル。私は過去に一度だけここに泊まったことがあります。

横浜にあるホテルの中でももちろん「値段が高い方」の部類に入るインターコンチネンタル。当時はすでに町田市に住んでいたので、旅行というわけでもありません。ではなぜ私がこのホテルに泊まったのか。それは現実逃避をするためでした。当時私は20代前半。今にして思えばなんて罰当たりなお金の使い方なのかとも思いますが、長い目で考えればとてもいい経験をしたようにも思えるのです。ちょっと普段の生活が嫌になり、けれど当時は年齢にしては高いお給料をもらっていたので思い切って泊まってみることにしたのがインターコンチネンタルホテルでした。

前日か前々日くらいに景色の良い部屋に泊まれるプランを予約し、いざホテルに到着するとそこはもうロビーからして別世界。吹き抜けの高い天井と、まるでシンデレラでも下りて来そうな長い階段。一気に私は現実を忘れ、夢の世界へ誘われました。部屋へと案内され私はさらに現実を忘れます。入り口の正面にある大きな窓にはコスモクロックとみなとみらいの風景が。一日だけですが私が独り占めできる景色です。ホテルマンが去り、あとは私だけの空間。いそいそとバスルームへ行ってみると、なんとその窓からもコスモクロックが目の前に見えるではありませんか!私は興奮し、しばらくバスルームから出られませんでした。

そしてお楽しみは夜。私は外が暗くなるのを待ってお風呂へ入りました。本当に美しい景色。「綺麗」ではなく「美しい」景色。私は大きなバスタブに浸かりながら長い時間その景色を見ていました。そして部屋へ戻ると部屋の明かりを全て消し、みなとみらいの夜景を堪能しました。まさに現実逃避大成功です。

私が現実逃避に払った金額は、記憶の限りですが約4万円。朝食のみ付いているプランでこの金額はやはりさすが「値段が高い方」のホテル。ですが私は現実に戻っても後悔することはありませんでした。みなとみらいの夜景を独り占めできるあの空間は、お金には変えられない素晴らしいもの。またいいつかつらいことがあったら現実逃避に行こうと心に決めている場所です。

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ライタープロフィール

李内(りうち)さん/女性/年齢:30代/町田市在住/愛知県生まれ。夫と愛犬の3人暮らしのごくごく普通の主婦。仕事はサービス業。趣味は読書、料理、仕事。犬が大好きで愛犬と過ごす時間が何よりの幸せです。