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松戸の誇り「二十世紀梨」

2020/07/13

秋の味覚、梨。幸水、豊水など、さまざまな種類の梨がありますが、私にとって梨といえば二十世紀梨です。梨が食べたくなってスーパーなどで買おうとする時、私はつい二十世紀梨を手に取ってしまいます。それは学生時代松戸で暮らした経験があるから。何を隠そう二十世紀梨は松戸が発祥の地なんです。

二十世紀梨は明治時代に発見されました。発見した人はその名も「松戸覚之助」。当時13歳の幼い少年であった彼が偶然発見し、その苗木を植えてみたことからその歴史が始まりました。新しい品種だけに、発見から収穫に至るまでには数々の苦労とドラマがあったようです。当時から元々梨農家が多かった松戸ですが、新しい品種の梨が誕生したのは彼の功績によるものです。松戸覚之助がその新たな品種の梨を植えたのが、かつて松戸にあった大橋村(八柱村)という場所。現在の地名は、二十世紀ヶ丘梨元町といいます。そのまんまというか何というか…。二十世紀梨は松戸が発祥なんです!という気持ちが前面に表れている地名ですよね。

そんな二十世紀梨、現在では鳥取県が生産量日本一。ですが発祥の地であるという誇りは強く、松戸の地名や施設の名前などには二十世紀という言葉が多く使われています。それに松戸市内には梨狩りができる観光農園が数多くあり、梨のシーズンになると松戸市民のみならず他の地域からもたくさんの人が梨狩りに訪れています。

さて肝心の二十世紀梨の味。見た目は青リンゴかと思うような緑がかった色と綺麗な丸い形が特徴。幸水梨などと比べると、さっぱり感が際立って果汁が多くてとってもジューシーです。甘さもすっきりとしていて、酸味とのバランスが抜群。私個人のイメージとしては、二十世紀梨で残暑の喉の渇きが癒えるという感じ。果物によっては甘さが際立ち過ぎると食べたあとに飲み物が欲しくなったりするものですが、二十世紀梨にいたってはこれだけでさっぱりできると思います。梨特有のシャリシャリ食感と適度な甘みは、暑さが残る夏の終わりにぴったりです。

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ライタープロフィール

李内(りうち)さん/女性/年齢:30代/町田市在住/愛知県生まれ。夫と愛犬の3人暮らしのごくごく普通の主婦。仕事はサービス業。趣味は読書、料理、仕事。犬が大好きで愛犬と過ごす時間が何よりの幸せです。