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フルーツじゃない!青森の「いちご煮」

2019/11/12

皆さんは「いちご煮」というのを知っていますか?初めて聞くと、いちごを煮たもの?つまりジャム?と思ってしまいますよね。小学生の低学年で青森へと引っ越した私も、いちご煮のCMを初めてテレビで見た時にはそう思いました。が実はそうではなく、ある海産物を使った潮汁のことなんです。

いちご煮について語ろうとしていますが、私も青森に住んでいる頃は食べたことがありませんでした。初めていちご煮を食べたのは、18歳で東京に出てからのこと。バイト先の先輩に青森の人がいて「懐かしいでしょ」と言って持ってきてくれたのがいちご煮の缶詰でした。初めていちご煮を食べた時の感動といったら文字では表現できないほど。しかしそれでは成り立たないのであえて文字にすると、「こんな上品で美味しい食べ物がこの世にあったとは…」という感想です。

ようやくいちご煮とは何かを説明すると、ウニとアワビの潮汁です。なぜそれでいちご煮という名前なのかというと、ウニの黄金色が野いちごのよう見えることからつけられたそうです。とっても粋で風流なネーミングですよね。いちご煮は青森の太平洋側、八戸の名物料理です。昔から料亭などで出されていたものを地元の企業「味の加久の屋」が缶詰にしたことでたくさんの人に広まり、全国的にも知られるようになりました。

いちご煮は缶詰1つ約700円ぐらいで売られている、ちょっと高級なお土産です。ですがその味といったら、実際に食べるとわかりますが700円出しても食べたいもの。きっと料亭ではもっと高いはずのいちご煮が、700円程度で食べられるなんてお得だと感じてもらえると思います。ウニの新鮮な味とアワビの食感、そして磯の香りをこんなにも堪能できる缶詰は他にないでしょう。今の時代はネットで簡単に買えるので、青森に行かなくてもぜひ買って食べて欲しいものです。缶詰を開けた瞬間の香りだけで幸せな気分になれることうけあいです。

いちご煮はそのまま温めて食べるのはもちろん、炊き込みご飯にしたり茶碗蒸しを作ったりとさまざまなアレンジができます。入っている具材が豪華なので、おもてなし料理にもぴったり。このいちご煮を一品加えるだけで食卓が豪華になるので、お正月や特別な日の食事にぜひいちご煮の缶詰を使ってみてください。

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ライタープロフィール

李内(りうち)さん/女性/年齢:30代/町田市在住/愛知県生まれ。夫と愛犬の3人暮らしのごくごく普通の主婦。仕事はサービス業。趣味は読書、料理、仕事。犬が大好きで愛犬と過ごす時間が何よりの幸せです。