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知っていますか?青森のねぶた・ねぷた・立佞武多
2019/10/17
全国的によく知られている青森のねぶた祭りですが、実はこのねぶた祭りは3種類もあるんです。「3種類」といって一括りにしてしまうとそれぞれの地域の人に怒られてしまいそうですが、わかりやすく説明するためにあえてここでは3種類ということにします。どれも青森の夏を彩る、県民にとって大切なお祭りです。
◯まずは東北三大祭り「青森ねぶた祭り」
もうここでは書くまでもないほど有名ですよね。開催期間は毎年8月2日〜7日。日本や中国の伝説や故事を絵にして象ったものを骨組みと和紙で立体的に表現し、専用の台に乗せて街を練り歩くお祭りです。ねぶたは内側からライトアップされて夜の街に映え、間近に見るとその迫力に圧倒されます。周りで跳ね踊るのは「ハネト」と呼ばれる人たち。「ラッセーラー」という掛け声とともに、左右の足で交互に跳ねる動作が特徴的なお祭りです。
◯形が違う!「弘前ねぷた祭り」
弘前ねぷた祭りの開催期間は、青森ねぶた祭りより1日長い8月1日〜7日。さくらまつり、菊と紅葉まつり、雪灯籠まつりと並ぶ「弘前四大祭り」の一つです。青森ねぶた祭りとの一番の違いはやはり形。こちらは扇型のものが多く、そこに武者絵などが描かれています。しかし扇型のものができたのは明治以降と比較的新しく、それ以前は青森のねぶた同様人形のものが主流だったそうです。そしてもう一つの大きな違いは掛け声。弘前ねぷた祭りでは「ヤーヤドー」という掛け声で市内を練り歩きます。青森ねぶた祭りが本当の意味でのお祭り騒ぎだとすれば、こちらはそれよりも「神事」としてのお祭りを体感できるのではないかと私は思います。
◯迫力は随一!「五所川原立佞武多」
まずこれは「ごしょがわらたちねぷた」と読みます。五所川原市のお祭りで開催期間は毎年8月4日〜8日。「立佞武多」というだけあって高さが最大の特徴で、大きなものになると20m以上にもなります。青森のねぶたが横に長い長方形だとすると、こちらは縦に長い長方形といえばわかりやすいでしょうか。見上げるほど高い立佞武多は迫力満点。そのことから東京都内で展示されたり、近年では各地に引っ張りだこになっているようです。この立佞武多の掛け声はまた上記二つのお祭りとは違う「ヤッテマレ」。標準語で言う所の「やってしまえ」という意味のものです。一体何を「ヤッテマレ」なのか、歴史あるお祭りの面白さがここにあります。
青森はねぶた祭り一つとってもこんなにバリエーションあるなんて、ちょっと意外ではありませんか?幸いそれぞれのお祭りの開催期間が少しだけずれているので、「ねぶた」「ねぷた」「立佞武多」それぞれ一度に全部巡ってみるのも楽しいかもしれません。
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李内(りうち)さん/女性/年齢:30代/町田市在住/愛知県生まれ。夫と愛犬の3人暮らしのごくごく普通の主婦。仕事はサービス業。趣味は読書、料理、仕事。犬が大好きで愛犬と過ごす時間が何よりの幸せです。