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一生に一度は見てほしい!青森の花火大会

2019/09/18

突然ですが、青森市の花火大会を見たことがありますか?多分ほとんどの人は見たことがないと答えると思います。それは特別有名じゃないから。青森の花火大会は、曜日に関わらず毎年8月7日に開催されていますが、花火大会というのはほとんどがその土地の人が楽しむもの。でも中には長岡の花火大会や隅田川の花火大会など全国的に有名な花火大会もありますよね。私は長年、なぜその中に青森の花火大会がいつまでたっても入って来ないのか不思議に思っているんです。

その理由は、青森の花火大会には他では絶対に見られない物があるからです。それは「ねぶたの海上運行」です。船にねぶたを乗せて花火の下を進むねぶたの海上運行。これはまさに青森でしか見られない唯一無二のものです。ねぶた囃子が流れる中花火が上がり、ねぶたの灯が海を照らして、それはそれは幻想的でとても美しい光景です。ねぶたを乗せた船が海を行きだんだん見えなくなっていく姿は、ただ盛り上がるだけではなく、ちょっとした儚さも感じさせます。

ねぶたの海上運行に参加できるのは、その年に賞を獲ったいくつかのねぶたのみ。花火大会は言わばその年最高のねぶただけを見られる場でもあります。やはり賞を獲ったねぶたというのはひときわ迫力があるもので、それが海に浮かんで波に揺られている姿。絶対に一度は見てほしい光景です。

しかし花火は遠くからでも見えますが、残念ながらねぶたの海上運行は本当に海のそばまで行かないと見えません。隅田川ほどではないにしろ、場所取りが難しい…。私も青森に住んでいた10年ちょっとの間で、海上運行を間近で見たのは数回だけです。ですが間近に見た時の感動は忘れていません。それほど素晴らしいものが青森の花火大会にはあるんだということが全国的にあまり知られていないのは、元青森市民の私にとって少し歯痒いものがあります。ですが考えようによっては、知っている人だけが楽しめる密かだけれどとてもいいもの。地元の人の特権と考えればそれはそれでいいのかもしれません。だけど…やっぱり素晴らしいものは伝えたい!私が書いたこの記事によって、少しでも青森の花火大会の素晴らしさが広まってくれることを願うばかりです。

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ライタープロフィール

李内(りうち)さん/女性/年齢:30代/町田市在住/愛知県生まれ。夫と愛犬の3人暮らしのごくごく普通の主婦。仕事はサービス業。趣味は読書、料理、仕事。犬が大好きで愛犬と過ごす時間が何よりの幸せです。