青森ってどんなところ?
青森のおすすめスポット、風習、お祭りなど青森について紹介します。

青森の夏は海から始まる

2019/09/26

皆さん青森といえば何を思い浮かべるでしょうか。一番にはやはり「りんごの名産地」だということかもしれませんね。それから思い浮かぶのは「ねぶた祭り」ぐらいという方も多いでしょう。

多くの人にとって青森は、「わざわざいかない土地」だということは10年ちょっと住んでいたことがある私も自覚するところ。ねぶた祭りの時期以外は観光客も少なく、全国的に有名な名産もそれほどありません。ですがそれは知らないだけで、青森は実は魅力がいっぱい。ただ県民性もあるのか、外に向けて発信するのが下手なだけなんです。

私は7歳から18歳まで青森市で暮らしていました。そんな私が青森の魅力について考える時、一番に思い浮かべるのが「海」です。雪国のイメージが強い青森では意外かもしれませんが、青森の海はとてもきれいなんです。砂浜こそ多くないですが、遊ぶための海ではなく眺めるための海とでも言えばいいでしょうか。海のそばに家があったせいもありますが、夏はよくフェリー埠頭の空き地で遊んだり、その横の少し浅瀬になっている場所で足まで浸かって遊んだり…。

青森の夏はご存知の通りとても短くあっという間に終わってしまいます。そのせいもあってか青森の人たちは夏を全力で楽しみます。青森の夏は毎年8月2日から始まるねぶた祭りの準備から始まり、みなとまつり、各町内の神社で行われる宵宮、そして夏本番のねぶた祭り、花火大会。この合間に海水浴へ行ったりしているともう夜は涼しくなり、また冬がやってきます。

海はすぐそばにあるけれど、海の近くにいられる期間が短い青森。ねぶた祭りでねぶたの製作をするねぶた小屋も、ねぶたの運行が行われる会場も海のすぐそば。元々青森の繁華街が海の近くにあるというのも大きいですが、みなとまつりも文字通り海のそば、花火大会も海辺、実は青森の多くの人は短い夏を海辺で過ごしているのです。

正直青森の海には、リゾート地のような派手さはありません。そして冬になると、来る人を拒むような荒々しい一面もあります。でも大きく抜けるような海辺の景色は、普段都会に住んでいる人にとってすがすがしく、とても癒されるもの。青森の夏の景色は、空と海が近くにあり、夏を全力で楽しむ県民のエネルギーに満ちています。

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ライタープロフィール

李内(りうち)さん/女性/年齢:30代/町田市在住/愛知県生まれ。夫と愛犬の3人暮らしのごくごく普通の主婦。仕事はサービス業。趣味は読書、料理、仕事。犬が大好きで愛犬と過ごす時間が何よりの幸せです。