みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

香港で「廟」めぐり

2011/07/11

灣仔にある「北帝廟」

灣仔にある「北帝廟」

灣仔に点在する歴史建造物

灣仔に点在する歴史建造物

「賭け将棋」に真剣な地元の人々

「賭け将棋」に真剣な地元の人々

香港では、英国統治時代のヴィクトリア建築を味わうのもいいけれども、もっと昔からある中国にルーツのある「廟」めぐりもなかなか楽しかったです。

最初に訪れたのは、灣仔にある「北帝廟」。最近、東西そして新旧の建築物が集まって、特に歴史建造物をめぐる「灣仔ヘリテージ・トレイル」の注目スポットの1つになっています。1862年に建立されたそうで、北帝をはじめ、海の女神である天后もまつられています。中に入ると、中国の線香のにおいと煙がモクモク立ち上り、おごそかな雰囲気たっぷり。お参りする地元の人々もあとを絶たないほどですが、訪れた平日だとチラホラで、意外と静かにお参りできました。

そして、上環にあるのが香港で最も古い「文武廟」です。1840年代に建てられたと言われています。その名の通り、文武の神をまつっていて、ここは地元の人々も観光客もけっこう多かったです。中に入ると、いくつもの大きな釣鐘状の線香があってなんと2週間も燃え続けるそうです。奥では"文"と"武"の2つの神様が安置されていて、特に、剣を持っている"武"の神様はあの『三国志』に出てくる英雄・関羽を神格化した関帝で厄除けの神様だそうな。ともかく、香港で1、2を争う人気の廟だと思います。

さらに、九龍側の尖沙咀をちょっと北に行った場所にある「天后廟」にも立ち寄りました。その名の通り、漁民の守り神・天后をまつっているのは、この辺りが昔、海に面していた頃の名残。中では多くの渦巻き線香がすき間なくぶら下がっています。そしてここで注目なのが、入り口付近で香港の男性たちが昼寝をしたり、賭け将棋をしたりしているのを目にしたこと。とはいえ、治安が悪いというわけでは決してなく、都会のオアシス的な雰囲気です。賭け将棋をするまわりには、ギャラリーもたくさんで、もちろん真剣そのもの。ここでも香港のとてもローカルな雰囲気を感じました。

ほかにも香港にはさまざまな「廟」があります。ある意味"パワースポット"的な場所、この廟めぐりをすると、その分、香港でもご利益があるかもしれません。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。