教えて!オーストラリアの魅力
長く滞在して気付くの本物の魅力を紹介します。

世界最大級ゲイとレズビアンの祭典マルディグラパーティーvol.2

2010/09/11

シドニーのゲイ・ストリートとよも呼ばれているオックスフォードストリート

シドニーのゲイ・ストリートとよも呼ばれているオックスフォードストリート

オーストラリア政府の寛大さ!
今年で32回目を迎えたマルディグラ(Mardi Gras)の始まりは、同性愛に対する国の法律や社会的による差別に反対して、32年前にゲイ・レズビアンである同性愛者の団体がデモンストレーションを行ったことから始まったと言われています。その行進した場所であるオックスフォードストリート(Oxford Street)は、今では同性愛者の集まりとして、毎年同性愛者の団体がパレードを行うのですが、世界最大級のマルディグラはこのパレードだけではありません。

約3週間に渡って、さまざまな催し物がシドニー一帯で行われます。同性愛者や、その家族だけに限らず誰もが楽しめるピクニックのイベントがあったり、オペラハウスの近くにある植物公園でダンスパーティーが行われたり、有名人による(オーストラリア出身のカイリ・ミノーグや、シンディー・ローパー、ホイットニー・ヒューストンなどなど)マルディグラのためのスペシャルコンサートが開かれたり、同性愛者に関する芸術・文学などを披露したり、トークショーがあったり、そしてマルディグラを締めくくる最大のイベント!朝まで約10時間ぶっ通しのダンスパーティーも行われたりとこの期間中はシドニーは同性愛者の街へと変化します。

あとやはり驚くべきことは、同性愛者のためにこのような催し物をサポートしているオーストラリア政府の寛大さ!まず日本では考えませんよね。オーストラリアの各政府機関、シドニーの市役所やオーストラリアを代表する大企業、そして一般市民みんなも一体となりこのマルディグラをサポートしているのです。またサポートしている政府機関(消防・警察など)の中にもゲイの方がいて、パレードに参加して自分が同性愛者であるということを表明していました。そして障害者のゲイも参加していたり・・・・っと、あらゆる人が自分はゲイであるということを堂々とカミングアウトしている姿を見て、前向きで力強いパワーを感じると共に性別なんでどうでもいい事のような気さえしてきました。

マルディグラ情報
時期:毎年2月〜3月頃
期間:約2週間〜3週間

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」