ニュージーランドってどんな所？: ニュージーランド在住の山下さんが住んでいる視点でニュージーランドの魅力を紹介します。

金魚が死んじゃったら、どう処理する？

2011/01/31

ニュージーランドのカップルは、つき合って一緒に暮らし始めると、すぐにペットが欲しくなる傾向にあるようです。一緒にペットをかわいがることで、ふたりの愛をより強く、一層高めようという趣向？なのかもしれません。

猫、犬、金魚、小鳥・・・わたしたちの場合も、夫がすぐに猫を見つけて飼い始めました。そして、どういういきさつか金魚も飼うことになったのです。金魚と猫・・・最悪の組み合わせのようですが、うちでは意外にも仲よく暮らしていました。猫が金魚鉢の水を舌でぺろぺろと飲み、その下をゆうゆうと金魚が泳ぐという不思議な構図が展開されていたのです。

もっとも猫は、「この水を全部飲み干せば、いつか金魚が食べられる・・・」と密かにたくらんでいたのかもしれませんが。また、子供の「何でも辞典」によると、金魚の記憶力は3秒しかないということなので、「あっ！猫だ、食べられる！」と一瞬危機感を持っても、次の瞬間にはすっかり忘れて平気でいられるのかもしれません・・・。

さて、そんな金魚と猫をかわいがっていたわけですが、ある日金魚が亡くなってしまったのです。悲しくて、悲しくて、散々嘆いたわたしですが、さて埋葬を・・・というところで夫の口から驚くべき発言がこぼれたのです。

「トイレに流す」

？？？？？？？？

一瞬耳を疑いました。金魚を、かわいいかわいい金魚ちゃんをトイレに流す！どういうこと？

冷酷な夫の勝手な思いつきだと思ったわたしは、試しに夫の父に電話して聞いてみました。

「金魚が死んだらどうする？」（わたし）
「トイレに流す」（義父）

ゲッ!この家族はきっと血も涙もない冷血漢に違いない！と思ったわたしは、人のよさそうな老婦人に質問しにいきました。すると、こともあろうか「トイレに流すでしょ」という返事が。

その後も、ニュージーランド人複数に問い詰めましたが、みんな同じ答え。金魚は死んだらトイレに流す、これがニュージーランドではごく一般的な埋葬の仕方だそうです・・・金魚ちゃん。

ライタープロフィール

山下なおこさん／女性／年齢：30代／ニュージーランド滞在（16年以上）、自然と素朴な料理が好きな女性です。