ニュージーランドってどんな所?
ニュージーランド在住の山下さんが住んでいる視点でニュージーランドの魅力を紹介します。

それでも食べる?

2011/02/04

「あっちのお店のほうが1円安い!」なんて、不景気の日本では節約に張り切っている人も多いようですね。一生懸命に小銭を切り詰め、1円玉貯金なんかをしているような人もいるかもしれません。また、銀行で働いている人は「1円でも合わないと帰れない」なんてことを聞いたことがあります。

ところで、ニュージーランドではドルとセントというお金の単位が使用されています。100セントが1ドルになるのです。さて、ここからが問題です。紙幣の種類は100、50、20、10、5ドル、そしてコインのほうは2ドル、1ドル、50セント、20セント、10セント。10セントが最小単位なのです。つまり1セントがない。

「あぁ、じゃあ物価は10セント単位なんだ」と思うかもしれませんが、値札のほうは「99ドル99セント」なんてことになっているのです。この商品をレジに持っていき現金で支払う場合は、100ドルの請求になります。カードで支払う場合は、額面通り99ドル99セント徴収されます。

ごく少ない人数の取引であれば、別に大したことはないかもしれませんが、これが複数の取引になればかなりの誤差が出ると思うのですが・・・。「それくらいいいや」というアバウトな気持ちなのでしょうか?

その風なので、この国では1円にこだわるようなことはなく、1セントでも安く!とスーパーをはしごするような方はいないようです(近いところに複数のスーパーがあることはまれなので、ガソリン代のほうが高くつくしね)。

なお、この1ケタ台の扱いですが、四捨五入と統一されているわけではなく、お店によって扱いがさまざまなのです。ほんの数年前まで5セントコインがありましたが、その頃は1から5までは5セント、6以上は切り上げになるのが一般的でした。けれど、5セントが廃止されて以来、そのお店によってまちまちで、サービスしてくれるところもあれば、1からすべて切り上げるところも。まぁ、それで口論しているような場面には出くわしたことがないので、うまくはいっているのでしょう。

関連記事
ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。