ニュージーランドってどんな所?
ニュージーランド在住の山下さんが住んでいる視点でニュージーランドの魅力を紹介します。

血液型を知らないニュージーランド人

2011/02/11

こちらで子供が誕生した時です。すぐに足の指から採血され、何らかの検査に回されました。わたしはてっきり血液型が分かるのかなと思っていたのですが、結果はまったく別の検査だったらしく、単に「異常なし」の回答が渡されました。

そこで、担当の助産婦さんに「血液型は調べないの?」と尋ねると、「知りたいの?何のために?調べられないことはないけど、別検査でお金がかかるわよ」という返事が返ってきたのです。その当時、経済的に余裕がなかったこともあり、「まぁ、いいか」とお流しになりました。

さて、多分日本の人は、ほぼみんな自分の血液型を知っているでしょう。少なくとも、わたしの周辺で血液型を知らない人はいませんでした。もし、日本で血液型を知らないといったら、親が何か秘密を隠しているのかもなんて、いらぬ勘繰りをされてしまうことになってしまうかも・・・。

ところが、ニュージーランドで自分の血液型を知っている人はほとんどいないのです。誰も知らない。

「どうして知らないの?」
「別に知る必要ないから」
「だって、怪我で病院に運ばれて、輸血の必要がある場合困るでしょ」
「そういう時には病院が検査するでしょ」
「素早く血を集めるためにも血液型は自分で知っとくほうがいいじゃん」
「自己申告の血液型をうのみにする病院なんてないと思うけど」

・・・確かに。確かにそうですよね。「わたしはA型のRHプラスです!」と告白されても、「はい、そうですか」と何のチェックもせずに輸血を始めるなんてことはないはず。だから、別に知っていなくてもいい。確かに。

「だけど、だけど、たとえばO型のRHマイナスが緊急に必要です!この型の人はただちに申し出てくださいっていう場面に出くわした時には、知っているほうがいいでしょう」「まぁ、そういう場合には便利だね。だけど、そのためにわざわざお金を払って検査しておくのもなぁ」

血液型を知らないから、もちろん血液型による性格占いなんかも知らないわけです。日本では、ごく日常会話に出てくるのにね。

関連記事
ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。