コロンビアってどんな所?
「コロンビアの気候と適した服装」「コロンビアの治安」「コロンビアの通貨と、注意したいこと」「コロンビアの物価感覚」「コロンビアでお土産を買うなら」などコロンビアについて紹介します。

コーヒー地方ののどかな村・サレント

2018/07/06

展望台からの眺め

展望台からの眺め

コーヒーの生産国として有名なコロンビア。1本の道のように連なっているコーヒー生産地一帯を、「コーヒーの道」(Efe del cafe)と呼びます。

そのうちのひとつが、サレントと呼ばれる村。のどかを絵に描いたような村で、治安の良くないボゴタからサレントに着いたときは、心底ほっとしたものです。

小高い丘の上に教会と広場があり、スーパーやレストラン、カフェ、バーなどもその周辺に集まっています。丘から坂道を下っていく途中に、ホステルやホテルのある住宅街が広がっています。20分もあれば端から端まで歩けてしまうような小さな村で、どこに行っても村人が「オラ!(やあ)」と挨拶してくれます。この、いつもどこかに誰かの目がある感じが、治安の良さの理由なのでしょう。

村を囲む山々の緑もとても鮮やかで、ボゴタほど高地ではないため、冬でも朝晩が極端に冷え込むこともありません。

サレントの名産品はなんと言ってもコーヒーですが、山間のきれいな川で育ったトゥルチャ(ます)も有名です。村のレストランのメニューには、必ずと言っていいほどトゥルチャが載っています。

村の雰囲気を知るには、広場から延びるメインストリートの終わりにある、展望台に上ってみるといいでしょう。ここからはサレントの村と周りの山々をきれいに一望することができます。

ちなみにこの展望台の裏手に、プール付きの大きな家があります。これは現在はアメリカで収監されている、コロンビア一悪名高いドラッグディーラーの親分の家で、彼の収監後に一度売りに出されたのですが、ここを買おうとした人は一味の子分に撃たれて死んだとか。こんなのどかな村にもこんなエピソードがあるところが、またコロンビアらしいと言えるかもしれません。

親分の家

親分の家

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。