コロンビアってどんな所?
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コロンビアで食べられるものとは?

2018/05/07

山に囲まれたボゴタ

コロンビア 山に囲まれたボゴタ

中南米中を1年旅して回り、その後メキシコに長く住んでいるわたしは、中南米で一番食事がおいしいのはメキシコだ、と確信しています。

もちろんたくさんお金を出して各国料理のレストランに行くのであれば、チリ、アリゼンチン、ウルグアイなどの南米先進国でもおいしいものは食べられます。しかし日常の食事で、ちょっと屋台でスナックを買うとか、目に付いた小さな食堂で何か食べる、というレベルであれば、メキシコにかなう国は中南米ではありません。

コロンビアは初めて行く南米の国だったのですが、食事に関してはまったく期待していませんでした。メキシコビザの更新でコロンビアに行こうと決めたとき、何よりも心配だったのは、まずい食事を食べ続けなければいけないことでした。わたしの場合冗談ではなく、まずいものを食べ続けると体調も機嫌も悪くなるからです。

けれど、コロンビアの食事は意外にも、他の中南米諸国に比べるとかなりまともだと言っていいでしょう。

基本的に肉と炭水化物が多いのは、他の中南米諸国と変わりません。しかし例えばメキシコにもあるタマレス(とうもろこし粉を蒸した中に肉や卵、ソースなどを入れた食べ物)や、ハーブを使ったスープ、野菜を使ったソースなど、ちゃんと料理に「味付け」するという文化があるのです。この点は、肉を焼いて芋を蒸して、あとは味付けは塩コショウだけ、という他の国と大きく違うところです。

コロンビアにもメニューデルディアと呼ばれるお昼のセットメニューがあるので、毎日これを食べていると、栄養的にも味覚的にも問題ないと思います。ボゴタでは6000ペソ〜9000ペソで、飲み物、スープ、メイン、(たまにデザート)が付いた定食が食べられます。

水の綺麗な山間部に行く場合は、トゥルチャというマスの一種を是非試してみてください。パタコンという、バナナを薄く延ばして揚げた巨大なせんべいと、グリルされたトゥルチャのセットが食べられます。川魚はあまり好きではないのですが、きれいな水で育ったトゥルチャは臭みがなく、美味しかったですよ。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。