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ボゴタの美術館・博物館はハイレベル

2018/06/19

ボテロの絵

ボテロの絵

ボゴタにはワールドクラスの美術館・博物館がたくさんあります。その多くが無料、またはとてもリーズナブルな料金で入館できます。

美術館で必見なのは、ラ・カンデラリア地区にある「ボテロ美術館」。フェルナンド・ボテロの傑作を集めた美術館です。写真の丸々と太った人たちの絵を見て、ピンときた人も多いのでは?

ボテロの平面画だけでなく、ブロンズ像の数々も展示されていて、そのぽってりとした質感がとても気に入ってしまいました。

ボテロ美術館の建物もまた素敵です。南欧風のコロニアル建築で、大きな中庭を囲むように建つ、2階建ての白亜の建物です。ボテロの作品だけでなく、シャガールやヘンリー・ムーア、ピカソなど、まさかコロンビアで見ることになるなんて…という巨匠の作品も多数展示されています。

バンコ・デ・リパブリカという、コロンビア一の銀行が税金対策で購入し、公開している作品たちなのだとか。おそらくその税金対策の関係でしょう、入館料は無料です。ただ、貧富の差がどんどん激しくなっているというコロンビアで、本当にお金はあるところにはあって、ないところにはないな…というのを見せ付けられると、複雑な気分になります。

さて、ボゴタの空港名は「エル・ドラド(黄金)」。これはインカ先住民の時代、コロンビアで黄金がたくさん産出されたことにちなんで、スペイン人がコロンビアに「黄金の土地」と名づけたことが由来です。

ボゴタの旧市街の中心部にある「黄金博物館」では、エル・ドラド伝説をしっかり目の当たりにできます。ここに展示されているのは、スペイン人入植前に栄えた先住民文化の素晴らしい出土品たち。黄金のマスク、黄金の鎧、黄金の杯…。

黄金美術館内部

黄金美術館内部

見所はたくさんあるのですが、展示の最後にある暗闇の部屋は見逃さないでください。種明かしをしてしまうとつまらないので、中で何が見られるのかは書きませんが、黄金博物館でも最大の見せ場です。並んでも見て欲しいです。

入館料は3000ペソですが、日曜日・祭日は無料になります。音声ガイドの貸し出しは6000ペソ。日本語はありませんが、英語ガイドがあります。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。