ドイツってどんな所?
ベルリン在住のMIKIさんがドイツについて紹介します。

ベルリンの桜通り

2013/09/24

春になるとベルリン各地でも桜の花が見られます。日本の桜ほどたくさんの種類はありません。そしてドイツの桜の歴史は浅いため、小さな桜の木が多いです。

日本のように立派な桜の木がないとはいえ、桜の木をベルリンで見つけると心がほっと和みます。ドイツ人は特に桜にこだわりはないようですが、日本人はやっぱり桜の花に強い思い入れがありますよね。お花見の風習はないのですが、ベルリンにも桜のお祭りがあるんです。

ベルリンには大きな桜通りがあります。桜の花が咲き始める季節になると、多くの人がこの桜通りにお花見をしに訪れます。実はこの桜通りの桜は昔日本から贈られたものなのです。

ベルリンの壁が崩壊した後に、テレビ朝日が桜を贈呈しました。そしてベルリンのテルトーの壁跡には桜が植えられました。その後この通りはテレビ朝日桜通りと名付けられ人々に親しまれるようになったそうです。

毎年この「テレビ朝日桜通り」で桜祭りが開催されます。この桜祭りには毎年たくさんの人が集まります。マーケットが開かれ、地元民が様々な露店を出しています。ドイツ人はいつも通りビールやソーセージを購入し、ほろ酔いで花を愛でるようです。

会場の中心には特設ステージがあります。そこでは地元の子供達がパフォーマンスをします。日本人の出し物があればいいのになあ...と思いますが、日本人参加者も少ないので、どちらかというと地元のお客さんが楽しむローカルの毎年恒例イベントといったかんじなのでしょう。

ベルリンの桜の花が咲くのは日本より少し後になります。桜通りの桜が4月下旬に開催される桜祭りに間に合わない時もあります。桜の満開時期にイベントを持って来るように調整しないところもまたドイツらしいのですが、まあここに集まる地元民は花より団子。桜が咲いていなくても気にしません。ビールを飲んでごきげんです。

観光客が少ないローカルの雰囲気がまた和みます。機会があったらベルリンの桜祭りに足を運んでみてください。

関連記事
ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。