ドイツってどんな所?
ベルリン在住のMIKIさんがドイツについて紹介します。

3月8日は国際女性デー!フェミニストの国ドイツ

2013/09/10

3月8日は国際女性デーです。あまり聞き慣れない祝日かもしれません。しかしこちらヨーロッパで「女性デー」はけっこうお祝いされているんです。

フェミニストが多いと言われるヨーロッパ。男女平等...というより女性の方が強いのが基本です。ドイツではメルケル首相がその代表といった感じですね。彼女はDDR(東ドイツ)出身の女性であるにも関わらず、初の女性の首相となった人物です。ドイツではすでにメルケルさんが首相に就任しましたが、日本で初の女性首相が誕生するのはまだまだ先のお話かもしれません。どうやらドイツという国の人々は女性がパワーを持つことにそれほど嫌悪感を持たないようなのです。

「女性の上司」が多くいるのは、いくつになっても女性が仕事をしやすい環境があり、結婚退職が少ないからです。DDR時代には女性が働きに出ることが当たり前で、専業主婦というのはほとんどいませんでした。国からのサポートもあったので就職率が高かったようです。DDRには託児所や幼稚園も多く補充されました。現在のドイツの幼稚園にはDDR幼稚園のシステムが残っています。

ドイツの女性が継続して働きどんどん出世するのは、東ドイツ時代からの男女同権の考え方と、それに伴う国からのサポートがあってのことなのかもしれません。ドイツの女性は特別扱いされない分、タフで男勝りです。男性側も相手が女性だからといって馬鹿にしたり甘く見たりしません。ドイツには他のヨーロッパ諸国のような「あからさまな」レディーファーストがないのもこういったところに理由があるのでしょう。

というわけで3月8日の国際女性デーは少なくともヨーロッパでは女性がきらきらと輝く日なのです。ヨーロッパでもまだまだ男女が100パーセント平等かといったら嘘になります。ドイツにだって男女格差が残っている部分はもちろんあります。女性が未だに社会の中で不平等に苦しみ奮闘しているからこそ、こういった日がヒューチャーされるのです。

関連記事
ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。