ドイツってどんな所?
ベルリン在住のMIKIさんがドイツについて紹介します。

皆浮かれるドイツの春

2013/09/23

皆浮かれるドイツの春

皆浮かれるドイツの春

雪がとけやっと空に太陽の光を見つけられるようになると、いよいよベルリンにも春が訪れます。極寒の冬に耐え忍んだ木々にも花が咲き、人々もアクティブになり外出するようになります。まるで冬眠から覚めた動物が巣穴から出て来るようです。

ベルリンの公園や広場では日光浴をする人々が目立つようになります。カフェにはテラス席が設置されます。外でご飯を食べるのが気持ち良くなる季節です。自転車率も多くなります。太陽の日差しを浴びながら、風を切って走るのが待ちきれないのでしょう。少しくらい肌寒くてもベルリナーはお構いなしです。

春になると、オープンエアのイベントも増えます。「春が来た」といっても4月5月のベルリンはまだまだ寒い日も多いのですが、上半身裸や水着姿で日光浴をする人が見られます。風が冷たいのに水遊びをする子供までいます。気が早いのか、寒さに強いのか...大人も子供もすでに夏が来たかのように服を脱ぎ捨てはしゃぎます。

公園にはピクニックやバーベキューをするグループが増えます。子供達は凧揚げやシャボン玉、フリスビーをして走り回っています。その横で酔っぱらいの若者グループが音楽をがんがんかけてなにやら楽しんでいます。このコントラストもベルリンの風物詩です。

ベルリンの公園には、たくさんの種類の花が咲いています。長い長い冬に耐えた植物達は、美しい花を咲かせます。草木も青々としてくるので、春のベルリンの公園は華やかです。ベルリンにも桜の木があるんですよ。日本人にとって桜は春の象徴ですが、ドイツ人にとっては特別なものではないようです。それでもベルリンの各地で桜の木を見かけます。桜の開花は4月中旬から下旬。ベルリンの桜の見頃は日本よりも少し遅いのです。

ベルリンの冬はマイナス10℃程にもなります。10月の終わりから寒くなり始め、だいたい3月の終わりから4月の始めまでずっと極寒です。長い冬の期間に春を待ち続けた人々は、やっと来た春を心ゆくまで楽しみます。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。