ドイツってどんな所?
ベルリン在住のMIKIさんがドイツについて紹介します。

ドイツのシュタイナー幼稚園

2013/09/03

ドイツのシュタイナー幼稚園

ドイツのシュタイナー幼稚園

シュタイナー幼稚園はドイツにたくさんあります。シュタイナー教育といえば「プラスチックなどの人工的なおもちゃで遊ばせない」「文字は教えない」「にじみ絵を描く」などが特徴です。これを実践しているのがシュタイナー幼稚園。子供は木の暖かみのある幼稚園の建物内で自由にのびのびと遊んでいます。

私はもともとシュタイナー教育に興味があったわけではありませんが、友人が興味を持っていました。ドイツに遊びに来た際に「シュタイナー教育の発祥の地に来たのだから、教育現場をこの目で確かめたい!」という彼女を幼稚園に連れて行ったのです。

結果的に付き添いで行ってみてよかったなと思います。シュタイナー幼稚園の穏やかな雰囲気は心地よいものでした。木造の校舎、陶器でできている子供達の食器、季節に合わせた窓際の飾り物。子供達の描いた水彩も見せてもらいましたよ。全体的になんともほんわかとした良いムードが漂っていました。室内を見学して保育士さんのお話を聞いていた時、子供達は元気に外を走り回っていました。

幼稚園はシュタイナーでも良いかもしれないと思いました。シュタイナー教育を幼稚園以降も受けさせるのは少し心配があります。たとえば「一切の教科書を与えない」「書き取りをさせない」などです。シュタイナー教育を高等学校レベルまで受けた子供は社会に出たばかりの時に適応するのが難しくなります。他の子供が受けて来た教育とシュタイナー教育は大きく異なるからです。ドイツではこの厳格な教育方針に警戒している人も多くいます。

しかしながら私は幼稚園を訪れてみて「幼稚園くらいは自然に囲まれてのびのびとしていたほうが子供の想像力や感受性に良い影響を与えるのではないか。」と思いました。ただでさえ世の中にはゲームやインターネットなど小さな子供に悪影響を与えるものが溢れています。子供が幼稚園にいる時間だけでも神経をすり減らすようなものから離れたほうが、心にも体にも良いと思います。

元気に遊ぶ子供達の服装は地味と言うか素朴な色合いでした。保護者も自然志向の人々なのだろうなと想像ができました。

関連記事
ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。