みんなの五つ星旅行記
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イタリアの鉄道には自動改札は珍しい

2010/08/25

イタリア ミラノ中央駅

イタリア ミラノ中央駅

鉄道に乗る時、切符を買って、自動改札に通してから乗る、というのは、日本にいると当たり前のことだと、ずっと思っていました。しかし、海外でこの常識は、あっさり覆されました。

イタリアの鉄道には、自動改札などというものは存在しません。たとえ、イタリア随一のターミナル駅であるローマのテルミニ駅、ミラノ中央駅でさえです。では、どうやって乗車切符を確認するのかというと、そのまま鉄道に乗っていると、途中で車掌が検札しに来るので、切符を見せて確認してもらいます。たったこれだけでした。

でも、切符をいつも確認しに来るとは限りません。ローカル線だと、検札に来る確率はおそらく半々だなと思います。検札に来る時もあれば、来ない時もある、ある意味「運」かもしれません。

それなら、無賃乗車ができるかも、と思わないこともないですが、もし、無賃乗車をした場合、当然、罰金を取られます。そのリスクを考えると、ちゃんと切符を買ったほうがいいなと思います。イタリア国鉄の鉄道運賃は、日本に比べると安いですから。

唯一、イタリア版新幹線「ユーロスター」だけは、必ず検札が来ました。

そして、切符に忘れてはいけないのが、刻印です。乗車前、ホームの横にある黄色い箱に切符をガチャン!と差し込んで、刻印しておきます。これを怠ると、また罰金を取られます。

一度、慌てて列車に乗ろうとして、列車の前で刻印忘れに気付き、立っていた車掌に「刻印し忘れたけどOK?」かと聞くと、出発を待つから刻印して来い、と言われたのには驚きました。ホームから刻印機が離れていたため、2、3分はかかったかと思いますが、その分、列車は遅れて発車しました。それだけ、刻印が大事だということでしょうか。

再び自動改札の話に戻りますが、ミラノの地下鉄には自動改札機があります。ただ、置いてある半分以上は壊れたままで使えないという役立たずです。そして、すぐに修理する気配もなし。結局、イタリアには、自動改札はマッチしていないのではないかとつくづく思わされました。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。