みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

イタリアでのタバコ

2010/08/17

マルペンサ空港

マルペンサ空港

昔、イタリアの空港に着くと、ターミナル内はタバコの煙でモクモクだったそうです。イタリア人と言えばくわえタバコ、のイメージはもはや古いんだなと、自分が初めてイタリアに行った時に思いました。

イタリアでは、2005年1月10日から「禁煙法」が施行されたそうです。それまでどこでもタバコOKだったのが、美術館や博物館、映画館、列車、レストラン、バールなどを含む、とにかくすべての屋内、公共の場での喫煙がいきなり禁止になったとのことです。

私が初めてイタリアに行ったのが、2007年5月だったので、禁煙法が施行された後でした。ので、空港に着いて思ったのが、空気がきれいだということ。街に出ても、禁煙席と喫煙席という分類はおろか、とにかくタバコを吹かす場面に遭遇しません。生まれたから一度もタバコを吸ったことがなく、タバコの煙が大嫌いな自分にとって、ある意味、素晴らしい国だと思ったほどです。のちに、ヨーロッパのどの国でも同じことに気づきましたが。

ただ一度、ミラノのマルペンサ空港で、例によってアリタリア航空の出発が遅れていた際、我慢しきれなくなった搭乗客がタバコを取り出しました。そしてタバコに火をつけた瞬間のこと、まわりにいた客が一斉にその客に声をかけ、タバコを止めさせたのには、驚きました。日本でよく見るマナー違反の、見て見ぬふりとは大違いです。その客は見た感じ、東洋系だったので、ヨーロッパのルールを知らなかったのかもしれません。

街の中で、タバコを吸っているイタリア人は、相変わらずよく見ます。喫煙者は決して少ないわけではなく、日本より多く感じました。でも、屋根のある施設、公共施設がすべて禁煙だと、嫌煙家にとっては、いずれもとても居心地のいい空間で、レストランなどでも気兼ねなく、食事が美味しく食べられます。イタリアに限らず、欧米やオーストラリアでは、禁煙の動きがどんどん進んでいるので、同じ先進国の日本も早く見習って欲しいなと思わずにいられません。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。