イギリスってどんな所?
イギリスに長期滞在したそまちひろさんがイギリスについて紹介します。

ロンドンの空港を使うとき、注意したいこと

2015/12/18

イギリスの玄関口、ロンドンに近いヒースロー空港は、チューブ(グレーター・ロンドンの地下鉄)でロンドン中心部に繋がっています。そのためアクセスはとても便利なのですが、使用する際に注意しないと痛い目を見る可能性があります。

まず、チューブは特に雨の日は確実に遅延します。そしてロンドンでは1年のうち半分は雨が降っている、と言われるほど雨が多いです。そのため、ロンドン中心部から空港に向かうときは、よほど余裕を持って行動しないと危ないです。地下鉄ピカデリー・サーカス駅からヒースローまで約45分とガイドブックにあったので、余裕をみてフライトの3時間前にチューブに乗りましたが、その日は雨でチューブは何度も止まり、遅れに遅れて、ヒースローに着いたときは出発1時間を切っていました。

チェックインは無事できたものの、セキュリティーが大行列で、JALの案内係のお姉さんに連れられ、割り込みでセキュリティチェックを済ませました。しかしヒースロー空港は広い! スーツケースを引きずりながら全速力で空港内を駆け抜けるハメに。搭乗口に着いたときは、すでに搭乗が始まっていました。

ここでのポイントは3つ。
・チューブは必ず遅れる。
・セキュリティチェックは常に大行列
・空港はやたらと広いので、移動に時間がかかる。

また、格安航空会社(LCC)のEasy JetやRyan airなどの発着空港は、ヒースローではなくガトウィックという別の空港です。もしロンドン乗り継ぎで、上記のようなLCCを利用してヨーロッパ各都市へ飛ぶ場合は、空港間移動の時間は十分すぎるほど時間をとるのがベター。

というのも、ヒースローの入国審査の長蛇の列は有名で、到着便が重なったときなど、2時間待ちはザラです。個人の乗り換えの事情などには配慮してもらえないので、自衛するしかありません。

また、ガトウィックも近年乗り入れ便が急増し、ヨーロッパで最も混雑している空港と言われるほど。ここでのセキュリティチェックも時間がかかります。

そのため、違う空港で乗り継ぎする場合は、ロンドンで1日潰すのが惜しくても、できればロンドンで1泊して、次の日ガトウィックに向かうくらいがいいです。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。