イギリスってどんな所?
イギリスに長期滞在したそまちひろさんがイギリスについて紹介します。

イギリスに行ったら是非試してほしい、パブ飲み

2015/11/19

イギリス人は誰でも、ひとり1パブはお気に入りのパブを持っています。パブはバーよりもっと気軽で、地元の人の社交場のような感じです。お昼時にはランチ、アフター5は仕事終わりに一杯と、便利な使い分けができる店でもあります。

田舎にあるような広いパブだと、子連れで来て夕食を楽しんでいる家族も見かけます。こうして小さい頃から、「自分のパブ」という意識が作られるんですね。

典型的なパブには大抵大きなカウンターがあり、ビールやエールのタップがいくつか並んでいます。カウンターの向こうにいるスタッフに欲しいものを注文して、その場で受け取ります。注意したいのが、代金はその場で精算すること。ジョッキだけ持ってさっさと席に帰らないように…

イギリスのパブで是非試したいのが、イギリス産のエール。まろやかな味と喉越しでとても飲みやすいので、普段ビールが苦手な人でも飲みやすいのでは? ちなみにエールは常温で、泡を立てずに飲みます。

ビールやエールのサイズは、ハーフパイントのグラスと、ワンパイントのジョッキがあります。ワンパイントは約470ml。普段あまりビールを飲まない人には少し多いと思うので、ハーフパイントがおすすめ。

お酒が苦手な人でもパブの雰囲気が楽しめるのが、シャンディ・ガフという飲み物。エールをレモネードで割ったドリンクで、とてもさっぱりとして飲みやすいですし、イギリスのエールもしっかり楽しめます。

気をつけたいのが、パブ選び。あまりにローカルなパブに入ってしまうと、常連さんたちからものすごくジロジロ見られて、居心地がよくありません。ロンドンの下町でこれをやってしまい、冷や汗をかいた経験があります。まあリクツとしては誰がどんな店に入ってもいいのですが、縄張り意識のようなものがあるようです。

そのため、観光客でも入りやすい有名店に行くのが無難。歴史があるパブだと200年、300年と続いている店もあり、そういう名店を巡るツアーもあります。

以上の知識があればもう大丈夫! パブ巡りにくりだしましょう。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。