イギリスってどんな所?
イギリスに長期滞在したそまちひろさんがイギリスについて紹介します。

ロンドンはほとんど無料で楽しめる

2015/12/04

とにかく物価が高いことで有名なイギリス。何の変哲もないサンドイッチが700円したり、ロンドンの地下鉄初乗りが最低4.5ポンド(約600円)からと、観光客にまったく優しくない国です。

そうは言っても宿に泊まらないといけないし、何も食べないわけにはいかないし…でも、せっかくイギリスまで行って、肝心の観光を削るのは本末転倒ですよね。

ただ、イギリスは文化的なアクティビティに興味があれば、とても安く楽しめる国です。というのも、多くの博物館や美術館が無料なのです。

例えば有名な大英博物館。じっくり見て周れば1週間はかかると言われる巨大博物館で、有名なニケ像や、エジプトの秘法など、見所盛りだくさんで贅沢な博物館です。でも入館は無料。

また、ゴッホやルノワールなど大御所の有名絵画が見られるナショナル・ギャラリーも、無料。ここも十分すぎるくらい見ごたえがあり、1日いるとぐったり疲れてしまうほどの質と量。

また、モダン・アートで有名なテート・モダーンと、イギリスが誇る画家ターナーのコレクションで有名なテート・ブリテンも無料。

すべての施設が、寄付と国の援助で成り立っているのです。イギリスが大不況に見舞われていた70年代、80年代も、このシステムは変わりませんでした。イギリスのこういうところ、尊敬します。

特別企画展などは有料の場合がありますので、事前にチェックしてみてくださいね。

また、音楽好きに嬉しいのが、夏季にテムズ川のほとりや、ロンドン中の公園で見られる屋外コンサート。数多くのコンサートが無料で解放されているとあって、まだ明るさの残るロンドンの夜、持参したワインを片手に音楽を楽しむ人々でいっぱいになります。涼しくて気持ちのいいロンドンの夜、芝生に座って音楽を楽しむなんて、粋だと思いませんか。

コンサートのスケジュールなどは、Time Outという雑誌に載っています。駅のキオスクなどどこでも買えますので、手にとってみてください。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。