イギリスってどんな所?
イギリスに長期滞在したそまちひろさんがイギリスについて紹介します。

イギリスで安く美味しく食事をするには?

2015/12/01

とにかく悪評が高いイギリスの食べ物。イギリスを旅行して食事をした経験から言うと、イギリスの食べ物は特にまずいわけではなく、種類が少ない、特徴のある料理が少ない、というところに問題があるんだと思います。

名物のフィッシュ・アンド・チップス(揚げた白身魚とフレンチフライを、レモンとタルタルソースで食べる)は美味しいですが、そんなに毎日食べたいものではありません。北イングランドの名物のヨークシャー・プディング(味のしないシュー生地に味付けのない牛肉を沿え、グレービーソースをかけた料理)も、よくパブランチなどでお目にかかりますが、正直そんなに美味しいものではありません。あとはもう、いろんなサンドイッチのオンパレード。

バリエーションが少ないことに加え、困るのがこういう食べ物が結構高いこと。フィッシュ・アンド・チップスは屋台で買っても6−7ポンド(約900円−100円)しますし、パブランチも飲み物をつけると10ポンド(約1500円)くらいすぐに飛んで行ってしまいます。美味しくないのに高いとか、悲しくなりますよね。

そこでオススメなのが、多国籍料理に目を向けること。イギリスには世界各国からの移民が住んでいるため、ちょっと大きな町であれば間違いなく中華料理屋とインド料理屋があります。最近は地方都市でもアジア各国料理が充実しているようです。

ロンドンであれば、チャイナタウンが一番安く美味しく食事ができる場所。中華はもちろん、インド料理、韓国料理、中東料理、和食も気軽な値段の店があります。もちろんタイやベトナムなどのアジア料理も。例えば中華なら1品にライスが付いて4−5ポンド(約600−700円)、インド料理や韓国料理は10ポンド出せば2人前くらい出てきます。和食も、8ポンドで定食を出す店があり、お昼時には行列ができています。

日本人としては、食べなれたアジア料理を毎日食べることに問題はないはず。そこにたまに中東料理などで変わった風味を加えれば、飽きずに長期間過ごせますよ。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。