イギリスってどんな所?
イギリスに長期滞在したそまちひろさんがイギリスについて紹介します。

イギリスへ旅行するとき、どんな服装がいいの?

2015/12/14

「364日は曇りか雨で、1日だけ晴れの日がある」とイギリス人が真顔で言うほど、イギリスの天気はぐずつきがち。それはまあ大げさとしても、短い夏の間を除いては、グレーなどんよりしたお天気が多いのは事実です。

イギリスにも日本と同じく四季がありますが、日本よりも寒暖さがマイルドな印象。日本の春休みやGWにあたる4月や5月は、まだかなり肌寒い印象。日本はすっかり暖かくなっている季節ですが、油断せずしっかりとした防寒着を1枚持っていくくらいでもいいと思います。

6−8月の夏の暑さはだいぶマシ。ロンドンなどでは、昼間は30度ほどになる日も多いですが、夜になるとちょっと肌寒いので、日本の夏の服装プラス薄手のパーカーやジャケットなど、臨機応変に羽織れるものがあるといいと思います。それから、夜は足もとがサンダルだと冷えるので、ちゃんとした靴を一足持っていくといいと思います。

9月に入ると、気温はぐんと低くなります。日本での秋物服に加え、夜出歩くときに着られるしっかりした上着が必要です。11月からは小雨が降るさむ〜い日が続きます。もう日本の真冬の装いでもいいくらいです。クリスマスや年末年始にあたる12月〜3月までのあいだは、ロンドンでもたまに大雪が降ったり、もしくは雨が降ったりで、足元から冷えるような日々が続きます。

行く地域によっても必要な服がかなり変わってくると言えます。例えばロンドンよりだいぶ緯度が高いスコットランドまで足を伸ばす人は、基本的に6、7、8月以外は上記した以上の寒さ対策をして臨んだ方がいいです。スコットランドのグラスゴーに住んでいる友人は、11月に「最高気温6度って…」とぼやいていたので、相当なものです。

気候対策ばかり書いてきましたが、シーンに合わせた服装のことも考えたいですね。例えば高級なレストランには、「ジャケット着用」「スニーカー不可」のようなはっきりしたドレスコードがある場所もあります。これは日本のように従っていないと浮いて恥をかく、というような曖昧なものではなく、入店を断られるくらいの明確なコード。そのため、きちんとしたジャケットやワンピース、スニーカーでない靴など、出来る限りでいいので旅行の荷物に入れて行きたいですね。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。