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スペイン人の社交場「バル」体験
2010/12/01
イタリアのどんな小さな街にもあるのが「バール」なら、スペインでは「バル」です。どちらもアルファベットのつづりが"Bar"なので、思わず日本の「バー」を思い浮かべてしまいそうですが、どれも微妙に異なります。
スペインのバルは、ただ酒を飲むだけの場所ではありません。朝はコーヒーから始まり、昼はランチタイムに利用し、そして夜は顔見知りと一杯飲みながら歓談する、という1日の流れがあります。イタリアのバールとは、どこか似ていました。そして、バルがいったい喫茶店なのかカフェなのか、居酒屋なのかレストランなのか、でもどれにもスッポリと当てはまらない、いわばなんでもありの気軽に入れる場所だなと思いました。
バルは朝7時ぐらいに開店します。朝食なしのホテルの場合、バルは朝から重宝しました。どのバルもたいがい朝食セットとして、クロワッサンや菓子パン、チューロスなどといっしょにコーヒーやジュースなどがついていて、セット料金でとても注文しやすかったです。さらにオプションで、ヨーグルトやフルーツを置いている店も見かけました。
そして11時頃、おやつの時間がはじまります。オルセまたはメリエンダ・メディア・マニャーナといわれ、昼食を摂るのが遅いスペイン人ならではの習慣です。タパスという小皿料理のほか、ボカディーリョというパンにハムやチーズなどをはさんだサンドイッチなどがあり、これはテイクアウトもできました。日本人だとこれでランチ代わりにしてもいいかもしれないなと思ったほどのボリュームでした。
さて、ランチタイムは14時頃から始まります。一般的に、ビールやワインを飲みながら、前菜からデザートまでをじっくり楽しめます。これが終わるといったん閉めるバルもありますが、もしお店が開いていれば、コーヒー程度なら受け付けてくれます。
さらに18時頃から、仕事終わりのおやつ、メリエンダの時間です。スペイン人は会社帰りにタパスをつまみながら軽く飲んでいきます。そしてもしサッカーの試合があれば、テレビ観戦組がバルでとても盛り上がり、ところどころで歓声が上がるほど!
バルはある意味、スペインらしさを最も感じられる庶民の場所、思わず通ってしまったほどで、ぜひまた行きたいです。
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AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。