みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

スペイン/国営とは思えないイベリア航空の不思議

2010/11/26

スペインを代表する航空会社といえば「イベリア航空」なわけですが、そのサービスは日本の日本航空や全日空と比べるに及ばないほど酷いものでした。

まず、飲み物のサービスはありません。水一滴すら出ません。格安航空会社の「EasyJet(イージージェット)」「RyanAir(ライアンエアー)」ならいざ知らず、仮にも国を代表するフラッグシップの航空会社が、同じヨーロッパ間とはいえ国際線で、水すら出さないのは、いくら経費削減でも珍しいのではないでしょうか。

ちなみに、エコノミー症候群を回避するために、十分に水分を摂取することは不可欠です。もちろん乗客は、水も出ないことを知っているので、皆があらかじめペットボトルを持参して乗り込むわけですが・・・

ただ厳密にいうと、まったくなにも出ないわけではなく、新幹線のワゴンサービスのように有料で売ってくれます。軽食もあります。ただ見たところ、売れていたのはコーヒー程度で、しかも値段はやや高め、あまり美味しそうではありませんでした。

そしてもう1つ、イベリア航空の名物(?)なのが、客室乗務員による救命時の説明と救命器具の使い方です。ほとんどの機材には、モニターが付いていないので、客室乗務員が実際に救命器具を使って「実演」します。イベリア航空の客室乗務員は、若くてスタイルのいい女性はほとんどおらず、体格のいい男性もちらほら。スペイン人男性の客室乗務員が、無表情でデモンストレーションをするのは、何と言えばいいかわからないほど不思議なものです。

しかし、そんなに予算がないのか、イベリア航空は・・・と思っていたら、私がヨーロッパに滞在しているうちに、イギリスのブリティッシュ・エアウェイズと経営合併することが発表されました。まさにナイスタイミングです。しかも、ブリティッシュ・エアウェイズのほうは、少なくとも国際線では飲み物は配られると聞いているので、多少なりともイベリア航空の数々のサービスが改善されることを願ってやみません。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。