ドイツのクリスマス・ニューイヤー
ドイツのクリスマス、ニューイヤーの過ごし方やグルメを紹介します。

「お正月」は日本ならでは

2013/11/20

日本のお正月は素敵ですよね。「日本から離れると日本のありがたみを知る」とよく言いますが、それが身にしみるのは特にお正月ではないでしょうか。日本の会社員の仕事始めは4日からが多いようです。お正月休みが長いのは日本くらいで、お正月に振る舞われる特別な料理「おせち」があることや家族とゆっくり過ごす風習も日本だけのものなのです。

ドイツにはお正月休みがありません。元旦にはお店も閉まっていて仕事も休みですが、2日には仕事が始まります。「ドイツ人は切り替えが早い」というわけではなく、そもそもドイツ人には「お正月」という概念がないのです。正月は神道のお祭りなので日本独自のものなのです。海外でもカウントダウンをしますが年が明けてしまってからは特に何を祝うこともなく、普段の生活に戻ります。

また年賀状の習慣も日本ならではです。海外にはクリスマス&ニューイヤーカードがありますが、年賀状のように毎年何百枚もハガキを用意することはありません。こういったカードは家族や恋人、親しい友人にのみ気持ちを込めて贈ります。

「おせち料理」や「お雑煮」のような特別な料理も海外にはありません。元旦はお店が閉まっている場合が多いので外食やデリバリーも多いようです。日本の主婦はおせちの準備で大変です。ヨーロッパの主婦の腕が試されるのはクリスマス料理のほうかもしれません。こちらではクリスマスへの思い入れは強く、伝統的なクリスマス料理もたくさんあります。

新年にむけて豊富を言うのはここドイツでも同じようです。「今年は〜を達成する」これはどこの国でも決まり文句のようですね。誰もが新年は心を入れ替えて新たな目標を掲げます。

ドイツに初夢占いはありませんが、大晦日に金属を火で溶かし、出来上がった形を見て新年を占う鉛占いはあります。新しい年が一体どんな年になるのか知りたいのは皆同じなようです。

文化の違いが特に目立つ年明けの海外。食生活には慣れてきましたが、やはりお正月にお雑煮が恋しくなるのは日本人の性なのでしょう。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。