ドイツのクリスマス・ニューイヤー
ドイツのクリスマス、ニューイヤーの過ごし方やグルメを紹介します。

シュトーレンは寝かせて

2013/10/31

ドイツの伝統菓子、シュトーレン(Stollen)をご存知ですか。シュトーレンはナッツやドライフルーツが入った焼き菓子です。粉砂糖がたっぷりと塗してあります。薄く切り分けて少しずつ食べます。

シュトーレン はクリスマスシーズンによく目にします。通常の焼き菓子とは違い、出来立てを食べるのではなくしばらく置いてしっとりさせてから食べ始めます。数週間寝かせたシュトーレンは食感や風味がだいぶ違います。クリスマス前から食べ始め、少しずつ変わって行く味の違いを楽しみます。

12月に入ると、ドイツではシュトーレンがパン屋に出回ります。また12月1日から各地でオープンするクリスマスマーケットでも販売されます。

工場で製造されたものより、丁寧に手作りされたシュトーレンがやはり美味しいです。チェーン店ではない、地元のパン屋さんを見つけて手作りシュトーレンを購入しましょう。切り売りもしているので、それを試して気に入ったら丸ごと購入するといいでしょう。購入後、2週間はもつので日本へのお土産にも最適です。

シュトーレンの発祥の地はドレスデンだと言われています。ドレスデンはベルリンから電車で2時間の小さな街です。ドイツで一番古いクリスマスマーケットがあることでも有名です。ニュルンベルク、シュトゥットガルトと並び、クリスマスの時期に忙しくなる街のひとつです。ドレスデンのクリスマスマーケットに訪れた際には、シュトーレンをぜひ食べてみてください。

シュトーレンは手作りするのも簡単です。ドイツ人の奥様方はシュトーレンを手作りします。ご自分で手作りする際にはナッツやドライフルーツの量をお好みに調整しましょう。ナッツやドライフルーツが苦手な方は、何も入っていないプレーンタイプのシュトーレンを作ってみましょう。シュトーレンは以前は何も入っていないシンプルなものでした。色々混ぜるようになったのは最近のことなのです。歴史を経て今の形になりました。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。