ドイツのクリスマス・ニューイヤー
ドイツのクリスマス、ニューイヤーの過ごし方やグルメを紹介します。

ドイツ人は本当にクリスチャン?

2013/10/27

ドイツはキリスト教の国。クリスマスは国民の祝日です。クリスマスをお祝いするのは風習となってはいますが、教会に足を運ぶ熱心なキリスト教徒は少なくなっているのが現状です。幼い頃に洗礼を受けていない若者も多いんです。洗礼を受けていたとしても、キリスト教徒として育てられいないケースもあります。多くのドイツ人は自らをキリスト教徒だと認めていません。

「クリスマス」や「イースター」はキリスト教の祝日ですが、キリスト教徒として何か行う日というよりは、家族が一緒に過ごす国民の祝日といったかんじです。クリスマスやイースターに教会に行き、礼拝に参加するドイツ人は少ないようです。

華やかなイメージのあるドイツのクリスマス。恋人同士で過ごす甘いムードはなく、どちらかというと日本のお正月のように、家族が集まり、ごちそうを食べ、ゆっくりとリラックスした時間を過ごします。遠くの街で学生をしていたり働いている子供達も実家に帰省して家族が勢揃いします。

家族のために母親は腕を振るってクリスマス料理を作ります。クリスマスの伝統料理は「ガチョウの丸焼き」です。クリスマスにはターキーを主に食べる西洋の国が多いようですが、ドイツはガチョウなのです。クリスマスの定番スイーツは伝統菓子の「シュトーレン」です。

プレゼント交換もクリスマスの楽しみのひとつです。ドイツには「アドベント・カレンダー」と呼ばれる12月1日から24日までのプレゼント付き日めくりカレンダーのようなものがあり、子供達は一日一個プレゼントを受け取ることを楽しみにしています。

ドイツではクリスマス(24日〜26日)にはお店も閉まり、街は静寂に包まれています。旅行者がこの時期にちょうど来てしまうと、殺風景で街の印象が少し物悲しいかもしれません。クリスマスが過ぎるとニューイヤーに向けて街がまたにぎやかになります。

クリスマスはドイツ人にとって一年に一度の家族が集まる大事な日。会社も休みで誰も働きません。クリスマスはドイツ人にとって一大イベントなのです。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。